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環境省などから「自然共生サイト」に認定! ☆上田市殿城地区の「稲倉の棚田」 ☆「保全委員会」に「認定証」

テーマ:上田市ニュース

【稲倉の棚田を背後に認定式の出席者。認定証を持つ久保田委員長】

 上田市殿城地区の「稲倉の棚田」は、環境省などにより「自然共生サイト」に、このほど認定された。
 現地で関係者が集まり「稲倉の棚田保全委員会」へ「認定証」が贈られた。

 自然共生サイトは、生物多様性の損失を止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」の実現に向けた取り組みの1つとして、環境省で企業の森や里地里山、都市の緑地など「民間の取り組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として、令和5年度から認定。
 さらに、令和7年4月からは自然共生サイトを法制化した「地域生物多様性増進法」が施行され、同法に基づいて企業やNPOなどが作成・実施する「増進活動実施計画」や「連携増進活動実施計画」が、環境大臣、農林水産大臣、国土交通大臣により認定されることで自然共生サイトとなる。

 自然共生サイトの取り組みの背景として、生物多様性条約第15回締約国会議で、2030年までの世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、日本では目標に向けて「生物多様性国家戦略」を改定、ネイチャーポジティブの実現に向けて陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全する目標を「30by30目標」としている。

 自然共生サイトはこれまでに全国610サイトが認定され、上田市内ではシャトー・メルシャン椀子ヴィンヤードと、HIOKIフォレストヒルズに続き3例目。
 認定を受けることで、活動に対する支援が受けやすくなり、ロゴマーク使用など広告効果、社会的評価の高まりなどが期待できる。

 稲倉の棚田は、13ヘクタール余りのエリアで周辺の土手や石積みには草原類の植生があり、水田と林緑、水路、草地で多様な生息環境を形成。
 環境省絶滅危惧Ⅱ類などのシャジクモ、スズサイコ、ナミゲンゴロウ、アカハライモリ、ヒメシロチョウなど希少種が見られる。

 認定式では、環境省信越自然環境事務所の松本英昭所長から、稲倉の棚田保全委員会の久保田良和委員長へ認定証が手渡された。

 松本所長は「棚田を続けている皆さんの努力に敬意を表したい。棚田は生物にとってありがたい生息環境で、人の営みがあって維持される。棚田を生かした環境学習など皆さんの活動が高く評価されて認定となった。認定を契機に、生物多様性保全の取り組みへの理解がさらに深まってほしい」と語った。

 久保田委員長は「できるだけ有機肥料で自然が豊かになっており、今回、認定をいただき喜んでいる。代々の先輩方に感謝しており、どのように活動を継続させることが一番の課題」と話していた。

 来賓で小相澤隆幸・副市長が祝辞を述べた。