上田市特殊詐欺等被害防止連絡協議会が「第15回 連絡協議会」を開く! 「電話でお金詐欺」などの対応話し合う。
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上田市特殊詐欺等被害防止連絡協議会(会長、中村彰・自治会連合会会長)は、このほど「第15回連絡協議会」を上田創造館で開いた。
令和4年に激増した特殊詐欺「電話でお金詐欺」被害の状況、被害防止に向けた対策を話し合った。
特殊詐欺「電話でお金詐欺」は、平成27年に上田市で特殊詐欺被害の認知被害額が1億円を超えたことを受け、翌年から同協議会が発足。
平成29年、30年はかなり減少したが、令和元年は被害認知件数が再び増加。
その後「コロナ禍」で減少したものの、行動制限がなくなった令和4年は認知件数17件(前年は9件)、被害額が約8700万円(前年は約1600万円)に激増。
上田警察署などはさまざまな啓発に取り組んで、詐欺被害防止に力を入れている。
会合で中村会長は「コロナ禍で3年ぶりの開催に大勢の皆さんに参加いただいた。被害防止のため情報共有をし、尽力してほしい」とあいさつ。
吉澤敏・上田警察署長は昨年の状況を解説し「上田警察署管内の刑法犯は613件発生、前年より123件増加。
電話で、お金詐欺は、東御市、長和町、青木村を含む管内で24件。前年より14件増加。被害総額は約9700万円、1億円に近づくほどになった。前年から8000万円増え、2000万円取られてしまった人が2人。実害はないがさまざまな届出があった。
だましの手口は「オレオレ詐欺」が多く、被害を受けられたのはいずれも高齢の女性。
電子マネーを悪用した架空請求、投資をするともうかるとメールを送りつけるなどの「金融商品取引詐欺」、警察官などを語ってキャッシュカードをだまし取る詐欺が発生している。
啓発に取り組んでいるが苦戦している。皆さんにお願いして広めてもらいたいのが、自宅の固定電話を常時留守番電話にするか防犯機能付き電話にすることや、電話やメールでお金の話がでたら誰かに相談すること。お力添えをお願いしたい」と語った。
会議では、特殊詐欺の発生数値などの説明、被害防止対策についての解説。
インターネットのサポート詐欺が多くなっていることから、表示が出たらパソコンをシャットダウンする方法の説明もあった。
参加者からは、ネット注文詐欺や、訪れた警察官が本物かどうかの確認する方法などについて質問があった。