上田市の㈱ティーエスシーが「北マケドニア共和国」のワインの輸入販売を始める!
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上田市藤原田の㈱ティーエスシー(田島富美雄社長)は「北マケドニア共和国」のワインの輸入販売を始めた。
同社は,同市下丸子の半導体製造装置部品の設計、加工、組立、航空宇宙精密部品加工などを手がける㈱タジマ(田島佳典社長)のグループ会社。
6年前(2017年)、同社の箱畳工場内にてワインの輸入販売を開始した。
取締役に田島佳典社長の妻で、北マケドニア共和国出身のタンヤさん(36)が就任し、貿易事業を担当している。
現在、同社で扱っているワインは赤ワイン10種類と、白ワイン5種類。価格は2千円代から4千円代。
タンヤさんは「赤ワインは同国固有の黒ブドウ品種などから造られる深く濃く赤い色調で、香りが高い。豊富なタンニンから、熟成に耐えられる深くバランスのとれた絶妙な味わいで力強い味」。
白ワインは「同国固有白ブドウ品種のスメデレフカなどから造られる。土着品種のスメデレフカから造られるワインはアルコール度数が低く、フレッシュでフルーティーな味わい」と説明する。
販売は現在、長野市の北村酒店や東京の日本橋三越百貨店など。
上田市では中央3の「季寄せ庵こいど」などで味わえる。
これから徐々に販売網を増やしていきたいという。
購入など問い合わせは(電話)0268・43・0567かメール(winetsc@gmail.com)へ。
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㈱タジマの田島社長は3代目社長。
大学を卒業し、ドイツの工作製造メーカーに勤務。
5年間ドイツに住んだ。
この時、北マケドニアにおいしいワインがあることを知り、小国のマケドニアでワインが造られていることに驚いたという。
「同国は紀元前からワイン造りが行われていてヨーロッパの中でも古い産地の1つ。現在、最も品質が高いと言われるボビンワイナリーから輸入販売をしている。ワイナリーは国内に80カ所もあり、産業としてのウエイトも大きい」。
「ワインを通して北マケドニアという素晴らしい国を多くの人に知ってもらいたい」と話す。
【北マケドニア共和国】
旧ユーゴスラヴィアの最南端に位置する人口200万人ほどの小国。
南はギリシャ、東はブルガリア、西はアルバニア、北はセルビアおよびコソボと、四方を外国に囲まれた内陸に位置している。
夏と秋は暖かく乾燥し、特に7月と8月は、最高気温が45度まで達する日もあるほど気温が高くなる。
冬は、穏やかな気温で比較的安定している。
マケドニアの正式な国名の日本語表記は、2019年2月まではマケドニアもしくはマケドニア共和国だった。
現在は、北マケドニアあるいは北マケドニア共和国という。
北マケドニアの中央にあるヴァルダルリバーバレーのワイン産地は、乾燥地域に属している。
この地域の降雨量は、北マケドニアの他の地域と比較して40%少なく”ブドウ栽培”に適している。