なぜ今、水道事業を広域化するのか? ☆「おいしい水を広める市民の会」が「勉強会」 ☆「上田は自分たちの水道でやって行こう」!
テーマ:上田市ニュース

上田、長野地域の水道事業広域化計画に対し疑問を持ち、勉強会を開いている「おいしい水を広める市民の会」は、12回目の勉強会を、上田市中央公民館で開催した。
約100人参加。
今回は11回までに開いた勉強会で、参加者の意見から「上田の水は自分たちの水道でやって行こう」と初めて方向性を定めたテーマで開いた。
同会事務局長の川田富夫さんは「上田市には2019年、将来に向けた素晴らしい水道事業計画がある。上田市の水道は将来も自立でやっていける条件が整っている」として水道事業についての詳細な資料をもとに説明。結論として「たとえ人口減少しても上田市の水道・下水道は、施設の縮小や省エネ化など知恵と工夫で十分に単独で持続可能」とした。また、「長野までの広域化に参加した場合、上田市民15万人以外の43万人のための大口径を延長するための基幹管路や現在の施設を切り替える莫大な費用を背負わされる」と損失についても訴えた。
元上田市上下水道事業管理者の小山田秀士さんは「広域化をすすめる理由の一つに基幹管路耐震化をあげているが、長野市の耐震管率は44%、上田市の耐震適合率は50.5%、耐震管率は32.15と決して悪くはない」と主張。
長年、上田市染屋浄水場の緩速ろ過方式について研究している中本信忠信州大学名誉教授は「緩速ろ過は、薬品を使わずに生物がつくる、おいしい湧水を人工的につくる仕組み。クリプト原虫もいない」と説明。
「県企業局、長野市は、急速濾過、膜処理から緩速ろ過に改良すれば良い」と話し「上田市が広域化から離脱すると言わないと長野市、千曲市は何も考えない」と強調した。
参加者からは「命と同じ水を、余っているからと言ってよそに回すとはとんでもない。余力があるということなので塩田に提供してもらいたい」。
「広域化については大詰めの段階にきている。上田市は今、進むべき道を示すべきだ」
「勉強会に参加している大半が、年金世代。将来、水道水を利用していく高校生や中学生、小学生など若者に水道水について考えてもらうための勉強会を開く工夫をしてほしい」
「中本先生の説明で上田の水がおいしいことが理解できた。上田の水を他地域へもっていかれないよう、やめさせるにはどうするべきか、皆が一つになって進めるべきだ」
「県でも真剣に取り上げてもらうため上田モデルをつくり、上田で守るという上田らしさを出してもらいたい」
千葉から移住した男性は「緩速ろ過という生物がつくるおいしい水を若い人たちに伝えるため、会の名称を検討してほしい」など多くの人から貴重な意見がでた。
同会は「今後、署名活動を継続し、地域毎に勉強会を開き、市民への関心を高めたい」としている。