上田市消防団第一分団が「纏(まとい)」の修繕完了の披露目式を行う!
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上田市消防団第一分団(平澤洋介分団長)の老朽化していた「纏(まとい)」の修繕が完了した。
このほど、同市常田の東部防災センターで「披露目式」を行った。
式には、分団管轄区域の踏入ほか9自治会長と消防委員、歴代分団長など20人ほどが出席した。
式で、平澤分団長は「3年間のコロナ禍で地域と密着して活動する消防団の役割が希薄になった。修繕が完了した纏は、江戸時代の町火消が使う旗印で士気を高めるシンボル。改めてこの纏を中心に地域の安心、安全を守る消防団の使命を団員それぞれが果たしていきたい」とあいさつした。
修繕を担当した同団第十七代分団長で祭用品専門店経営の長岡秀一さんは「纏の修繕ができる職人は近くおらず、県外の知り合いに依頼した。纏は上部の頭(かしら)と下部は木の棒を取り囲む馬簾(ばれん)からなるが、第一分団の纏の頭は、かつての地域の旧地名常入村をあらわす上部にウサギの兎の「と」、拍子木の「き」、これに「入」の字を合わせで「ときいり」としていると説明。修繕には、通常使われる塩化ビニール製ではなく、伝統にのっとり和紙を張り、上部には麻を付けている。市内で1番を占める第一分団の栄光を纏とともに引き継いでほしい」と話した。