上田地域広域連合消防本部が上田市の(有)春原工業所に「感謝状」を贈呈! ★心肺停止した男性従業員への救急活動功労。
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上田地域広域連合消防本部はこのほど、心肺停止した男性従業員への「救急活動功労」で、上田市下塩尻の㈲春原工業所(春原章徳社長、15人)に感謝状の贈呈を消防本部で行った。
春原工業所は、機械部品の金属加工の事業を行い、年間を通して健康などの研修を取り入れ、救急講習も行っている。
社内には14年以上前からAED(自動体外式除細動器)を設置し、最新のオートショックタイプのAEDに更新。
男性従業員が心肺停止で発見されたのは、昨年9月5日の午前8時26分ごろ、工場内は旋盤など加工音で、倒れた瞬間は誰も気づいていなかったという。
倒れていると報告を受けた春原社長が人を集め、119番通報などを指示。
AEDを持って駆け付け、消防団員経験のある従業員を中心に4人でAEDを装着しての電気ショックや胸骨圧迫を行った。
救急隊が到着した時には、2回目の電気ショックは行わずに、自発呼吸と心拍を再開、発語も確認できる状態だった。
医療機関に入院し、11月に職場復帰できた。
AEDを備えていたことや、適切な胸部圧迫が早期の復帰につながった。
感謝状を贈った堀池正博消防長は「協力して応急救護をしていただいた結果、尊い命が救われた。タイミングが遅ければ重大な結果を招いたことが推察される。緊迫した状況で、適切に行った皆さんの勇気ある行動に感謝したい」と礼を述べた。
この日が52歳の誕生日だった春原社長は「AEDは社内だけでなく役に立つことから導入している。感謝状をいただきありがたい。AEDがもっと普及し、助けられる皆さんの命が助かるようになってもらいたい」と話していた。