イタリアで自転車旅をした上田市の田尻秀佳さんが講師! ★日伊協会長野が第8回「地方からの日伊交流」文化セミナーを開く。
テーマ:上田市ニュース

日伊協会長野(渡辺千洋会長、会員数80人)はこのほど、第8回「地方からの日伊交流」文化セミナーを開催した。
開催場所は、事務局を置く同市海野町のJewelry Salon ヤジマ(矢島万記子社長)。
今回は、イタリアで自転車旅をした上田市古安曽の田尻秀佳さんが講師。
2003年4月から1カ月かけ、自転車でシチリア島から首都ローマまで一人旅をした話をした。
旅のきっかけは、マルタ共和国のマルタ島への3カ月間の語学留学。
英語を学んだが語学力が伸びず、現地のおいしい食事で体重も増えてしまい、予定変更でイタリアを自転車で巡り各地の料理を堪能する旅に方向転換した。
約100㎞離れるイタリアのシチリアへ移動、パレルモで自転車を購入して一路ローマを目指す自転車一人旅を始めた。
ティレニア海沿いをローマまで走る行程約1500㎞の旅は断崖絶壁の道路を走る旅だった。
観光もしながら日が沈むと、安価なホテルやユースホステルなどに宿泊した。
時には「ホームステイ」をしながら旅を続けた。
なぜ自転車旅かというと、自転車が大好きでイタリアを自分のペースで見て回りたかったからという。
イタリアの人は温かく人懐っこい人が多い。
ホテルが見つからないときは、気軽にホームステイをさせてくれたと話し、女性一人でも特に危険を感じたことはなかったという。
旅での大きなハプニングは、旅で一緒になったドイツの女性と意気投合し、ローマからドイツのベルリンに移動し自転車で北上しバルト海を目指した。
バルト海に着き、海を見ていた隙に自転車を盗まれてしまったこと。
現地の警察が対応してくれて翌日、奇跡的に海辺の小屋で発見されたという。
田尻さんは、埼玉県生れで夫婦で上田にIターンした移住者。
講演には、一人旅で使ったイタリアビアンキ製の自転車を持ち込んだ。
上田の安定した気候と住みやすさが気に入っており、塩田平は独鈷山、ため池そして別所温泉とサイクリングには最適な場所。
「専用のサイクリングロード」が整備されたら国内、さらには海外からのサイクリスト(自転車に乗る人)も呼び込めるのではという。