上田市菅平高原の筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所が「みんなの標本庫」の活動に取り組む!
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上田市菅平高原の「筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所」は「みんなの標本庫」の取り組みを進めている。
これは、地域の生物情報を集約する”標本庫”を一般の人たちの学びの場として活用するもの。
同施設が保管する植物や昆虫、コケなど1万7000点余の標本試料や生物多様性学、生態学、土壌学など自然科学に関するデータを集約。
オンラインによる公開や生涯教育への還元を目指す「フィールドICTミュージアム構想」の一環。
「みんなの標本庫」の活動は昨年から始動。
市民によるボランティアスタッフ「菅平ナチュラリストの会」のメンバーや、地域住民ら28人が植物標本の整理作業に取り組んでいる。
一昨年から今年4月まで、3回にわたって「長野県植物誌改訂委員会」の上田地区担当者から寄付された8758点の植物標本を台紙に貼り、科ごとに分けて配架する作業を進めている。
押し葉標本は、リボン状に切ってのりを付けた和紙で押し葉を台紙に貼り、植物の和名や学名、採集場所、採集日、採集者などを記したラベルを添付して作成する。
同大学技術専門職員の山中史江さん(43)は「作業をしながら身近な植物を知り、自然に関心を持つきっかけになればうれしい」と話す。