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上田市で「砥石・米山城まつり」2022が3年ぶりに開催!

テーマ:上田市ニュース

【馬の背に白米を流し水に見せかける「白米伝説」再現】
【真田軍の武者出陣】

 爽やかな秋晴れとなった文化の日の3日、「第39回砥石・米山城まつり」が3年ぶりに開催、約1000人が訪れ楽しんだ。
 主催は同まつり実行委員会(佐藤和男委員長)。

 まつり広場のステージでは信州真田六文銭太鼓、染屋和太鼓クラブ「英」の演奏、上田東小の管楽器班、 第五中学の吹奏楽部の演奏などがあった。
 真田軍の武者出陣は、小学校PTA会長や自治会長らが甲冑や忍者衣裳を着けてステージに登場。

 それぞれ口上を述べると観客から拍手が上がった。
 恒例の馬の背に白米を流し、水があるとみせかける「白米伝説」の再現は、真田軍に扮した武者が馬の周囲に陣取り、白米を流し終えると「エイエイオー」と勝ちどきを上げた。
上田市の清水博光さん(35)は、娘の神科小4年の奈菜さんと参加。
 「登山にも行って来た。太鼓が良かった」と話していた。

 佐藤実行委員長は「6月から開催するかどうか検討し、規模を縮小して行うことで決定した。3年前より来場者は少なかったが、参加者が喜んでくれ、開催して良かった」と話していた。

◇  ◇

 白米伝説は、1550(天文19)年、村上義清が、武田信玄に攻められ、砥石城の水が無くなり落城寸前まで追い込まれた。

その時、出丸の米山の米蔵には、たくさんの米があったので、白米を桶に入れて馬の背中を洗ってみせた。

 武田勢は「馬を洗うほど水があるなんて」と退却をはじめた。そこで村上軍は、この時とばかり一気に攻めた。俗にいう「武田の砥石崩れ」。

 そして翌年、真田幸隆により砥石城は落とされ、米山城の米蔵は燃えてしまい、今でもその時の焼き米が城跡に残っている。