ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

「子ヤギ」が雑草を黙々と食べる!★雑草の草刈りを手伝う☆上田市の踏入自治会の公園

テーマ:上田市ニュース

【子ども神輿で公園に来た児童らと子ヤギ】

 上田市踏入自治会にある20戸ほどの住宅団地レインボータウン内にある公園で2頭の「子ヤギ」が園内に生い茂った雑草を黙々と食べている。
 ヤギは生後3カ月のメスの「りん」と「らん」。

 同自治会には市から管理委託される公園が4箇所あり、少子高齢化で年に数回行う除草作業の担い手不足に頭を痛めていた。
 そこで目を付けたのがヤギを使った草刈り。
 ヤギをレンタルで提供したのは「株式会社パトリオットエンタープライズ(中村悠基代表取締役)」。

 7月9日に同公園に来た子ヤギは、早速、当自治会上田東小PTA踏入支部の児童や父兄ら約40人と公園の草刈を始めた。
 ヤギを見たことがない児童がほとんどで、背丈ほどに伸びた雑草を黙々と食べる姿を興味深く見ていた。
 個体差はあるが1日10㎡ほどの草を食べるという。

 東小5年の小林花音(かのん)さん(10)は、寄ってくるヤギにうれしそうに「いっぱい食べてきれいにしてね」と声をかけた。

 ヤギの世話で必要なのは毎日の水の補給。
 これは、自主的に同支部の児童と父兄が行っている。

 ヤギの草刈代行は、除草はもちろん、ゆっくりと公園内を移動しながら草を食べる姿や人に寄ってくる人懐っこさなどの癒し効果とも相まって「コロナ禍」で希薄になった”地域コミュニティの復活”に一役かっている。

 草刈り機や除草剤を使わないことも環境負荷がなく「SDGs」の趣旨に合う取組みでもある。
 
 ヤギの草刈代行は、今月上旬までの予定で、自治会では来年以降も続けたいとしてる。