長野県が「子どもと子育て家庭の生活実態調査」の結果を公表! 前回調査より、困窮家庭と一般家庭の差が拡大。
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長野県はこのほど「子どもと子育て家庭の生活実態調査」の結果を公表。
前回調査より、困窮家庭と一般家庭の差が拡大している結果となった。
調査は小1、小5、中2、16・17歳(高2相当)の子どもと、その保護者で各3000世帯と、スクールソーシャルワーカーなど653機関を対象に昨年夏に行った。
有効回答は子ども1955件、保護者3127件、支援機関220件。
前回調査は平成29年に実施。
「困窮家庭」は、可処分所得が3人世帯の場合で210万円未満の「低所得」「家計のひっ迫」「子どもの体験や所有物の欠如」―の3要素。うち、2つ以上該当する場合とした。
1つが該当する場合は「周辺家庭」。
該当なしは「一般家庭」とした。
◆全体では
一般家庭が67・5%。
周辺家庭が12・8%
困窮家庭が7・5%。
前回と比べて一般家庭(前回59・9%)の割合が多くなっている。
◆世帯所得では
前回より400万円未満の割合が前回29・5%から24・4%減。
700万円以上の割合が前回15%から20・5%に増加。
困窮家庭で210万円未満の割合が前回33・3%から44・7%に増加。
このような結果から、困窮家庭と一般家庭の差が拡大している実態が明らかになった。
「新型コロナ」の影響で、世帯の収入変化について「減った」としたのは困窮家庭で54・9%、一般家庭は19・3%だった。
困窮家庭では、暮らしの状況が「苦しい」と回答したのが88・5%。
「過去1年間に、お金が不足して家族に必要なものが買えなかったことがあった」と回答したのは7割を超えた。
◆経済的な理由で世帯にないものでは、多い順に
急な出費のための貯金(5万円以上)
インターネットを含む新聞の定期購読
インターネットにつながるパソコン
子どもが自宅で宿題をすることができる場所
子どもの年齢にあった本―。
「将来の夢・なりたい職業」では、「ある」と回答したこどもが前回72・7%だったが67%に減少。
夢がない理由として「具体的に何も思い浮かばない」が最多となった。
困窮家庭の子どもでは、朝食を食べない日があるとしたのは10・9%。一般家庭は3・1%。
虫歯が1本以上としたのは19・6%。一般家庭は10・6%。
健康状態にも影響があるとした。
詳細は県ホームぺージに掲載している。
https://www.pref.nagano.lg.jp/jisedai/kyoiku/kodomo/shisaku/290901.html