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「お店への手紙」の入選作40点と特別寄稿などを冊子にまとめる!上田市商店会連合会。

テーマ:上田市ニュース

【完成した「お店への手紙」の冊子】

 「コロナ禍」で変化したとされる消費者ニーズを把握し、個々の事業経営に生かそうー。
 上田市商店会連合会(柳島隆二会長)は、市内商店や商店街への要望や意見を募集する「お店への手紙」を昨年募集。
 入選作40点と特別寄稿などをまとめた冊子が、今月完成した。
 共催は上田商工会議所。

 コロナ禍で、今後の商店や商店街への要望や期待などを、手紙の形式で昨年7月と8月に募集した。

 応募は、一般が18点、大学生が4点、専門学校生が17点、高校生が13点、中学生が84点、計136点(市内が117点で、市外が19点)が集まった。
 なかには、授業に活用する学校もあった。

 冊子は、全98ページ、四六判。
100部作成。
 担当した中小企業診断士の今井裕さんは「初めての企画で、アンケート調査ではなく、生の声を寄せてもらえたのが良かった。幅広い年齢層から応募があった」と話す。

◇  ◇

 入選作で、一般65歳からは「(中心商店街に)思い出も多く残っている。高齢者がゆったり、ゆっくり過ごせるような空間にしてほしい。私のような『回帰組』が多く出てくることを願っている」。

 長野県外出身の大学生からは「一回も来たことがなかったのに、どことなくあふれている温かな雰囲気、地元の商店街を思い出すような安心感があったおかげで『私、こっちでもやっていけそう!』と期待が膨らみました」。

 高校生からは「上田のフィールドワークをしてみて、どのお店がどこにあるのかよく分からない。インスタ映えをするような商品や安い商品など、全年齢層にあったものを販売してほしい」。

 中学生からは「何度か家族と行ったり、七夕まつりに行ったことがあります。『色々なお店があっておもしろい』と思い『商店街が町を活気づけてくれている』と感じました。新型コロナで以前よりお客さんが来ていないため『商店街フォトコンテスト』を開いてみてはどうでしょうしょうか。商店街めぐりスタンプラリーなどもおもしろいと思います」などが掲載されている。

◇  ◇

★全応募作から寄せられた意見や要望は
 「笑顔のある接客」
 「専門的な商品知識の提供」
 「ニッチなニーズへの対応」
 「地産地消の商品」
 「オリジナルグルメ」
 「イベント、お祭りの開催」
 「割引・学割サービス、タイムサービス」
 「スマホ決済」
 「飲食店のコラボレーション」
 「ベンチの整備」
 「駐車場の無料化」
 「ストリートピアノの設置」
 「夏季のミスト」
 「SNSの活用」ーなど分野別にまとめたページもある。

 柳島会長は、発刊にあたり「いただいたご意見・ご要望は、今後の商店経営や商店街の運営に生かしてまいります。新型コロナ禍に対応しながら、地域商業としての役割を果たしてまいりたい」としている。

 冊子は入選者や各商店などに配布。
 上田図書館に寄贈。
 上田商工会議所でも閲覧できる。