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絵本「日本一の歩き巫女の里祢津の ののう」を発行! ☆「東御市祢津の西宮里づくりの会」

テーマ:とうみニュース

【西宮夷神社前で絵本を持つ篠原さん】

 「東御市祢津の西宮里づくりの会」はこのほど、この地に実在した巫女を題材とした絵本「日本一の歩き巫女の里祢津の ののう」を発行した。
 市内小中学校や図書館などに約200冊寄贈し、希望者へ提供も行っている。

 祢津には明治時代以前、ノノウと呼ばれる数多くの巫女がいた。
 諸国を巡り歩いて人々に神のお告げをする「歩き巫女」で、修行により「口寄せ」などの能力や広い教養を有したと伝わる。
 祢津村ではノノウ屋敷と呼ばれる家々に、巫女を統括する神職「神事舞太夫」と共に暮らしていたという。

 現在の祢津には、ノノウ巫女の墓や巫女を祀る西宮夷神社が残り、地元郷土史家の石川好一さんによる書籍「祢津の里ノノウの実像」などの本も出版されている。
 また、ノノウ巫女は、創作的な描かれ方も多いものの「NHK大河ドラマ」をはじめとする全国的なテレビドラマや小説などにも登場している。

 今回の絵本は史実をもとにした創作作品。
 文は神事舞太夫末裔で西宮夷神社社主の篠原博文さん、絵は地元の丸山ひとしさんが担当。
 当時の祢津を舞台に、巫女が口寄せや知恵を使って活躍し、悪事を懲らすという時代劇風の物語が展開する。
 巫女に関する歴史や背景に関する解説やあとがき、絵地図も付けた。

 篠原さんによると、同会では2017年頃から、ノノウ巫女に関する勉強会実施や紹介動画制作などさまざまな活動を模索。
 3年ほど前に絵本制作に着手し、石川さんの協力を得ながら準備を進めてきた。目的はノノウ巫女と祢津がその里であったこと広げるとともに、多くの人に東御市を訪れてもらうきっかけにすること。

 篠原さんはノノウ巫女について「知名度は地元でもまだまだ低い。一方で県外から墓参りなどに訪れる人がいて、魅力を感じてくれる人は多そうだ」。

 今回の絵本について「ぜひ読み聞かせや朗読劇に活用していただき、地域の大人から子ども、子どもから兄弟や家族の大人に紹介してもらえるようになれば」と話している。