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「ウクライナの子どもたちの絵画巡回展」(15日まで・上田市役所1階ロビー)

テーマ:お知らせ

 「ウクライナの子どもたちの絵画巡回展」は15日まで、上田市役所1階ロビーで開いている。

 ロシアによる軍事侵攻で、故郷ウクライナを離れてポーランドで避難生活を送る4人の姉妹が描いた絵画22点などを展示した。

 ポーランドで、人道支援を続ける千曲市出身の坂本龍太朗さん(36)の活動を応援する「千曲市ウクライナ避難民を支える会」が主催。
 この後は上田市塩田公民館や松本市、長野市などを巡回する予定。

 坂本さんは、屋代高校を卒業し、静岡大学に進んだ。
ポーランドの大学院在学中に「ワルシャワ日本語学校」を設立。
現在は教頭を務める。

 坂本さんは、今展に寄せたメッセージで「避難した子どもたちは言語も文化も違う外国に家族や友だちと離れて避難生活を送っている。大人が起こした戦争で学校生活も青春も奪われて耐えてきた子どもたちがウクライナのためにできることがあると気づかせてくれたのがこの展覧会。戦争を終わらせるための声にならない小さな子どもたちなりの戦いがここにある」と訴える。

 絵画を描いたのは8歳から15歳の姉妹。
それぞれが平和への思いや夏休み中に行きたかった旅行先、日本への感謝などを描いたという。

 同展を見た川辺小学校3年の西川晴琉さんは「日本でこんなことがあったらいやだ。戦争は早く止めてほしい」。
西川さんの母、智恵さんは「何の罪もない子どもが戦争に巻き込まれ、国を離れて家族がばらばらになってしまうのは悲しい」と話していた。

 会場には、ウクライナの民族衣装や坂本さんの活動の様子を紹介する写真なども展示。募金箱も置いた。

 「支える会」は、坂本さんと木の笛コカリナでつながる仲間が立ち上げた。
同会上田支部代表で、日本コカリナ協会公認講師、上田市御所の岩田悦子さん(66)は「題名にも着目して絵の背景を感じ取っていただきたい。募金は厳しい寒さのウクライナに発電機や防寒着を届けるために活用したい」と協力を呼びかける。

 巡回展は、塩田公民館では19日から23日まで開く。