長和町伝統のおたや祭り(14日と15日・豊受大神宮周辺)山車の準備を進めている。「町を明るく元気にしよう会」の”打ち上げ花火”も☆
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長和町伝統の古町豊受大神宮の例祭「おたや祭り」が、14日と15日に神社周辺で行われる。
地域住民は、祭りに奉納する山車の準備を進めている。
この山車は、区単位で構成する5場所の保存会がそれぞれ制作。
一般的な移動型の山車ではなく、神社周辺の5カ所に固定して展示するもの。
おとぎ話や歴史の物語など毎年異なるテーマを決め、登場人物の人形や物語の舞台セットを各場所に飾り付ける。
奉納の最も古い記録は、江戸時代の1828年。
”素朴な農民美術を伝承する貴重な伝統文化”として「長野県無形民俗文化財選択」に指定されている。
現在、祭りを盛り上げる人気イベントとなっており、町内外から見物人が訪れる。
6日には、山車保存協賛会(会長・高見沢高明副町長)や町職員が、制作会場の公民館などを訪問し活動をねぎらった。
★各場のテーマは
上宿第1場「十五夜お月さん うさぎの餅つきの場」
上中町第2場「竹取物語 かぐや姫の誕生の場」
中町第3場「元寇 蒙古襲来の場」
下町・藤見町第4場「カチカチ山 ウサギがいたずらタヌキを懲らしめるの場」
桜町第5場「どうする家康 関ヶ原の戦いの場」
第4場の山口英幸さんは、今年の山車について「干支の卯にちなんだカチカチ山で、ウサギやタヌキ、おばあさん、山のセットなどを作っている。新年ということで、ストーリは明るい結末に変更している」。
制作活動について「高齢者も多いため、新型コロナウイルスには注意し、集会を控えている。開催できることがなによりだと考えている」と話した。
◆花火打ち上げ!!
長和町の有志でつくる「町を明るく元気にしよう会」は14日、午後7時ごろ、おたや祭りにあわせて”花火を打ち上げる”。
場所は、祭り会場東側の円通寺線付近。
「コロナ禍」が続く中、伝統のおたや祭りを盛り上げ、地域の人たちにさらに明るく元気になってもらおうと計画。
祭りの来訪者増加を目指すとともに、子どもたちを励ます気持ちや、医療従事者や介護者らに感謝する気持ちを込める。
同会は古町などの有志約20人で活動。
昨年も地元有志が約150発の花火を打ち上げており、同会はその活動を発展させた。
なお、数年前までは、町商工会青年部が打ち上げ花火を行っていたが途絶えてしまい、町民からは花火の復活を望む声もあがっていた。
今年の花火の打ち上げ数は、400発以上となる見込み。
費用は、6割が町の補助金。
4割は長和町関連の個人や企業の協賛で集まった。
同会は「多くの人に協力していただいた。祭り会場では花火に加え、有志によるイルミネーションや、小学生が作った灯篭も見ることができる。今年の祭りは土日の開催のため、町内外から、より多くの人に訪れてもらえればうれしい」としている。