上田市の友禅染作家、池田公正さん(79)と木彫作家、武捨亮一さん(70)「早春のおひなさま展」(24日まで・東御市のギャラリー胡桃倶楽部)
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上田市住吉の友禅染作家、池田公正さん(79)と同市真田町傍陽の木彫作家、武捨亮一さん(70)は24日まで、東御市田中のギャラリー胡桃倶楽部で「早春のおひなさま展」と題した作品展を開いている。
池田さんと武捨さんは、長い付き合いの作家仲間で「2人合わせて150歳。ものづくりの人間として気力、知力、体力を磨いて一生作り続けられたら本望だ」とうなずきあう。
池田さんは、友禅染めの手法で表現した「染絵」50点余を展示。笑顔の男びな、女びなの背景には古典柄のツルやマツ、鳳凰などを描き入れた。
友禅染一筋に60年余の池田さんだが、いまでも毎日仕事場に入らないと気が済まないという。
「修業時代の若いころに習った古典柄が役に立っていると、このごろになって思う」。
武捨さんは、サクラやシナノキなど身近にある木で制作した新作など約20点を発表。
モモの花びらによじ登ったネコが、花の中の小さなひな人形をのぞき込むかわいらしい作品もある。
「テーマを絞って作っていると、アイデアの枝葉がどんどん広がってくる。縄文時代の土偶のような作品を作りたい」と話す。
入場無料。
展示時間は午前10時から午後5時まで。