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「日本のアートディレクション展2022」(2月4日まで・小諸市の小諸高原美術館)

テーマ:お知らせ

【グランプリのヒロシマ・アピールズ2021年版ポスター。
スマホをかざすと動くポスターとして鑑賞できる】
【審査会の映像 グランプリ受賞の大貫さん】
【会員作品の展示会場】
【一般作品の展示会場】
【会員作品の展示会場 中央がグランプリ作品】

 小諸市の小諸高原美術館は、2月4日まで「日本のアートディレクション展2022」を開催。
 東京アートディレクターズクラブ(ADC)による巡回展。
 ポスターや新聞、テレビ、ウェブなど多種ジャンルの中から選出された優れた広告やデザイン作品が並ぶ。
 長野ADC展も同時開催。
 入場無料。

 2021年5月から2022年6月までに国内で発表、使用、掲載された11部門、約6000点の中からADC全会員82人による審査で、受賞作品と年間収録作品を選出、展示するもの。
 会員の中からグランプリ1点を含むADC会員賞3点、原弘賞1点。
 一般からADC賞10点が選ばれた。

 会場にはグランプリ作品をはじめ、ADC会員作品約70点、一般作品約50点、長野ADCの展示60点余をパネルや実際の商品、映像などで紹介している。

 ADCグランプリは、大貫卓也さんの「HIROSHIMA APPEALS 2021(ヒロシマ・アピールズ)」のポスター。
 平和の象徴である白いハトがスノードームに閉じ込められたポスターで、AR(拡張現実)を使用。実際に動くポスターとして鑑賞できる。
スマートフォンをかざすと、時間を巻き戻すように原爆や「黒い雨」を想起させる黒い粉がドームに充満。
黒い粉はやがてゆっくり地上に落ち白いハトがあらわれる。
 「原爆の脅威を今の若者へ歴史としてではなく、ライブ感をもって」伝えようと制作した。

 会場では、作品のほか、ADC審査会の記録映像をテレビモニターで見ることができる。
 ★28日、午後2時からは、グラフィックデザイナーの髙田唯さんを講師にギャラリートークもある。

 同館学芸員の白鳥純司さん(39)は「現代社会を反映した広告や目にしたことがあるテレビコマーシャルなど、その作り手を知ることができる。長野ADC展では、地産地消に沿った広告や商品デザインなどを見ることができる」と話した。