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上田市の原町一番街商店「ビンゴゲーム」を始める! 上田ゆかりの先人7人を学びながら商店街を巡りシールを集めると景品などが当たる。

テーマ:上田市ニュース

【講演する滋野住職】

 上田市のうえだ原町一番街商店会(河合良則理事長)は、上田ゆかりの偉人7人を学びながら商店街を巡るビンゴゲーム「歩いて学んでハイ・ビンゴ」を開催している。
 3月10日まで。
 

【ヤポンスキーこばやし画伯の山極博士紹介漫画】

 ◆漫画で紹介する上田ゆかりの偉人
  ▽山極勝三郎(人工癌研究のパイオニア)
  ▽ハリー・K・シゲタ(国際的写真家)
  ▽赤松小三郎(洋式兵学者)
  ▽小河滋次郎(法学者)
  ▽久米正雄(作家)
  ▽新田潤(小説家)
  ▽三吉米熊(小県蚕業学校初代校長)

 7人の偉人の生涯を紹介する漫画を読み進めながら店を巡るもの。
 松本市出身のタレント「ヤポンスキーこばやし画伯」が描いた。

 加盟47店舗が協力し、各店に1ページずつ展示。
読んだ証のシールを集めると景品など当たる。

 初日は、世界初となる人工癌をつくった上田市出身の「山極勝三郎医学博士を語る講演会」が、原町の池波正太郎・真田太平記館で開かれた。約20人が参加。
 あいさつした同商店会の河合理事長(64)は「郷土が生んだ偉人7人の足跡を学びながら商店街を知るきっかけとしてイベントを開催した。博士の後輩だった曽祖父が博士の助言で薬学の道に進み、人工癌研究で使用したコールタールを提供した」などエピソードを紹介した。

 博士の実家山本家の菩提寺である同市中央5の浄楽寺、滋野眞住職(70)が講演。
 滋野住職は、博士との接点を語った。
三男で養子であること、妻が上田第三中学校在学時の黒坂周平校長から博士の実家の菩提寺は浄楽寺であることを話されたエピソード。
酒富醸造(同市中央5)の栁澤憲一郎社長が同校在校時に博士の研究活動でNHK全国放送されたこと。
博士の顕彰会設立に尽力した同市中央4の岡崎酒造、岡崎光雄さんが企画した「博士パネル展」への協力などをあげた。

 2014年10月の「博士生誕150周年記念シンポジウム」に合わせ同寺に建立したオブジェ・グノモン記念碑は、病魔と闘い陰口を言われても8年に及ぶ実験を続けた博士の固い意思を象徴する鉄でできていると話した。
 博士のこの意思は、一番弟子の長與又郎元東大総長の日記に「博士の最も優れたる点はその意志の強固なること、堅忍不抜、不撓不屈、意志の勝利」と書かれていると紹介した。
 
 参加した同市御所の伊賀崎美智代さん(70)は、長崎県佐世保市出身で4年前に上田に移住、ことぶき大学などで市の歴史などを学ぶ。「住みやすい上田が大好きで、地域のことをもっと知りたい、このイベントで偉人をもっと知りたい」と話した。

 偉人の講演会は、19日までの毎週、日曜日に真田太平記館で、午後2時から午後3時30分まで。
 先着20人で入場無料。
 問い合わせ(電話)090・8743・2021(河合さん)