「小山敬三美術館50年の歩み展」(3月31日まで・小諸市立小山敬三美術館) ☆開館50周年を迎えるにあたり「記念式典」も行われた!
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小諸市教育委員会と同市立小山敬三美術館は、来年2026年3月31日まで、開館50周年記念事業「小山敬三美術館50年の歩み展」を同館で開いている。
同館は、小諸市出身の洋画家小山敬三画伯(1897─1987)が建設を進め、作品27点と共に小諸市に寄贈した。
開館は1975年の10月26日で、小山画伯は当時78歳。
開館50周年を迎えた現在、収蔵作品は250点で、来館者は延べ280万人。
同館設立のきっかけは小山画伯が20代の頃、ヨーロッパで絵の勉強をしていた際の経験。
フランス人画家が故郷に自らの作品や古典収集品を寄贈して設立した美術館に立ち寄り、自身も同じような形で故郷に報いたいと考えたという。
その50年ほど後、小山画伯は同館設立に着手した。
今回の歩み展は50周年記念事業の一環で、同館の歴史を資料や作品で振り返る企画。
第一展示室は開館当初の展示を可能な限り再現。展示作品には、少年期や修業期、独自のスタイルを求め悩んだ頃、世に認められて以降など、各時代の代表作が含まれている。
ライフワークだった浅間山の作品などに加え、普段は展示機会が少ない、養女蓉子さんの肖像画「YO子像(1948年油彩・カンバス)」や、滞欧最後の年の作品「フォンテネーの春(1928年油彩・カンバス)」などが並ぶ。
第2展示室は、同館完成前や開館後の資料や写真、建物の模型や設計図などを展示。
建物の設計は「迎賓館改修」や「宇部市渡辺翁記念会館」など数々の重要な建築を手がけ、世界的に有名だった建築家の村野藤吾(1891─1984)氏。
同館は1977年に「毎日芸術賞」を受賞している。
小山画伯と村野氏は共に日本芸術院会員で、親交があったという。
村野氏談によると、同館設計のテーマは「街にとけこませ、環境を破壊しないように、そして小山先生のキャラクターをどうやって現すか」。
小山画伯の作品に調和した建物、地域住民に愛される建物を心がけたとされる。
曲面を多用した造りで当時の工事は困難もあったが、無事完成に至った。
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開館50周年を迎えるにあたり、同館に隣接する旧郷土博物館前で記念式典が行われた。
小泉俊博市長や山下千鶴子教育長ら市関係者、美術館運営委員や美術館友の会関係者、同館学芸員で小山画伯の孫の中嶋慶八郎さんら小山家親族、村野氏の孫のアバロス村野敦子さん、井出庸生衆院議員らが出席。
式典後に同館近くで、小泉市長、嶋慶さん、アバロス村野さんによる小諸八重紅枝垂桜の記念植樹が行われた。その後、同館前で歩み展のテープカットがあった。
中嶋さんは、歩み展について「開館当時の作品は、この美術館のために(小山画伯が)手元に残していたものなので、一点一点に込められた思いを感じてもらえれば幸い。村野先生は大きな建物を数多く手がけているが、この小さな小山敬三美術館も代表的な作品に入れていただいて、建物自体の見学に訪れる人も多い」。
小山画伯の作品や同館50周年について「時代や流行を超えたクラシックとしての魅力を持っている。100年前の作品でも、今描かれたような生き生きとした力を感じる。万人の心に響くものでありながら、奥が深く見るたびに新しい発見がある。次の50年間、小山芸術の色褪せない魅力を多くの人に伝えることを考えていけば」などと話した。
開館時間は4月から11月が午前9時から午後5時まで、12月から3月が午前9時午後4時まで。
休館日は、3月11日までは毎週水曜日。
入館料一般200円(小中学生100円)。
問い合せ(電話)0267・22・3428(懐古園内)



