上田市の「ごみ処理基本計画」★見直し案などへ意見募集中!
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上田市は、可燃ごみ量をさらに削減する目標を設定するなどの中間見直しや、実行計画の「ごみ減量アクションプラン」の変更を今年度中に行う。
持続可能な循環型社会構築に向けた、ごみの適正処理のための「ごみ処理基本計画」の一環。
このほど、上田市廃棄物処理審議会を清浄園で開き、見直し案などについて諮問。
委員からさまざま意見があった。
現在、市民から意見を募集する「パブリックコメント」を行っている
現在のごみ処理基本計画は、平成30年度から令和9年度までの10年間を期間としている。
上田市の可燃ごみ年間排出量は、平成24年度に3万5592トンあったが、令和3年度は3万3692トンで減少傾向。
うち、家庭系は2万4196トンから2万1315トン、事業系は、1万1396トンから1万2377トンと増加。
増加理由は「産業廃棄物の処理方法変更」や「コロナ禍による片付け」が影響したとみられている。
ほか不燃ごみ、資源物も減少している。
5年の中間見直し案では、家庭系可燃ごみ量を、過去の傾向から推計すると令和9年度は1万9294トンになる。
しかし、削減に努め、同年度の目標値を1万8800トンに。
計画当初に設定した目標値は1万8100トンだった。
事業系可燃ごみ量は、過去の傾向がほぼ横ばい。
推計すると令和7年度は1万2158トンになるが、削減に努めることで同年度の目標値を1万100トンに。
計画当初に設定した目標値は、1万600トンだった。
家庭系と事業系をあわせた当初計画目標値は、2万8700トンだったが、変更目標値は2万8900トンに。
1人当たりの目標値についても、家庭系可燃ごみ量を1日当たり47グラム減らす目標値を30グラムに。
事業系可燃ごみ量では11・2%減らす目標値を18・4%にする。
可燃ごみ減量では、生ごみの水切り、堆肥などの資源化、雑紙や古着類の再資源化、分別の徹底などが示されている。
アクションプランでは「有機物リサイクル施設」の令和9年度供用開始予定に伴い、中心市街地など生ごみの自家処理が難しい地域は”生ごみを分別回収する”などの項目が加えられた。
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廃棄物処理審議会は、ごみ減量アドバイザーやリサイクルなど各団体や大学生ら15人で構成。
会長に町田和幸・上田商工会議所商業部会副部会長、副会長に栗田たか子・元環境カウンセラーを選出。
市の事務局から見直し案などの説明を受け、外国人を含み上田市民)への周知方法について意見や質問が多かった。
ホームページや広報だけでなく、ダイジェスト版による周知を求める意見もあった。
学生も含めて熱心に議論した。
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基本計画中間見直し案と、アクションプランの改定案への市民意見の募集は、3月17日まで行う。
市内に居住、通勤や通学、事業活動している人などが対象。
資料の公開は、市のホームページや行政資料コーナー、各地域自治センターなどで行う。
意見の提出方法は、専用の記入用紙を廃棄物対策課・ごみ減量企画室窓口に直接提出や郵送、電子メール、ファクシミリ。
口頭での意見提出はできない。
問い合わせ(電話)0268・22・0666