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地元作家の企画展「中澤嘉文作品展─北信濃の自然とともに五十年─」(7月9日まで・小諸高原美術館・白鳥映雪館) ☆23日「ギャラリートーク」を予定!

テーマ:お知らせ

【中澤さんと、受賞作品の「遠い日」と「木馬追想」】

 小諸市教育委員会(小諸高原美術館・白鳥映雪館)は7月9日まで、地元作家の企画展「中澤嘉文作品展─北信濃の自然とともに五十年─」を同館第1・2展示室で開いている。

 千曲市の洋画家で一水会運営委員の、中澤嘉文さん(83)の写実的な油彩画など約50作品を展示。
 第66回一水会展・一水会賞の「遠い日」、第26回日展・特選の「木馬追想」、第30回小山敬三記念小諸公募展・大賞の「古城のほとり」といった受賞作に加え、木馬(メリーゴーランド)と子どもシリーズ、長野側と群馬側の浅間山、小諸市山浦を流れる千曲川の風景、戸隠や白馬の風景、漁港シリーズなど、自選作品を並べている。
 デッサンなどの小作品も飾った。

 中澤さんは幼少期から絵が好きで、学校では絵の描けるクラブに入っていた。
 本格的に描き始めたのは20代半ば。
 仕事をしながら制作活動に励み、33歳で一水会初入選。以降も現在まで、50年にわたり活動している。

 初期は、子どもたちを遊園地に連れていき、それをモチーフとした回転木馬の世界をよく描いていたという。
 明るく、ぬくもりが漂い、メルヘンティックな作品という評価がある。

 2000年代中頃から、冬の日本海や周囲の大自然に目を向けるようになり、青森の漁港や湿原、北信濃の浅間、白馬などを描くようになった。
 とりわけ、雪景色や早春の澄んだ空気に惹かれ、その感動を丹念に表現してきたという。

 色は、ブルーやグレーを好み、多くの作品で基調となっている。
 近年は、浅間山麓の雪解け後の黒々とした土にも魅力を感じている。

 一水会最高顧問の小川游氏は、図録によせた紹介文で、中澤さんの持つ詩情の豊かさにふれ「全ての対象が物想う生きものとして描かれ、中澤さん独自の画面を創り出している」などとしている。 

 中澤さんは制作活動について「好きだから続けることができた。今後も、仲間と研究しながら、頑張れるだけ頑張りたい」。作品について「一水会の精神にあるように、写実を本道として、自然の美しさや強さなどその先にあるものを探して描いている。作品展ではじっくり見ていただいて、そういうものを感じてもらえればうれしい」と話した。

 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 月曜休館。
 入館料は大人500円、小中学生250円。※20人以上で団体料金。

 23日、午後1時半から「ギャラリートーク」を予定している。

 問い合せ(電話)0267・26・2070(同館)。