「白鳥映雪不屈の画魂―左手で描き残したモノ」(8月16日まで・小諸市立小諸高原美術館) ☆希望者には白鳥映雪研究家の舟田均さんと、同館学芸員の白鳥純司さんによる「ギャラリートーク」!
テーマ:お知らせ




小諸市立小諸高原美術館は「白鳥映雪不屈の画魂―左手で描き残したモノ」を同館・白鳥映雪館外周で開催。
希望者には白鳥映雪研究家の舟田均さん(66)と同館学芸員の白鳥純司さんによる「ギャラリートーク」を実施している。
日本画家の白鳥映雪(1912―2007年)が90歳で脳梗塞に倒れ、利き腕の右手の自由を失うも左手で制作し続け、95歳で亡くなる当日まで筆を入れた不屈の精神を辿る展示。
会場には、日展や日春展に左手で描いて出品した作品「霧の女」「さくらの乙女」「桔梗」をはじめ、絶筆となった「雨あがる」と下図などが並ぶ。
スケッチブックに左手で懸命に書いた従軍画家の回顧録「幾山河」の原稿や介護施設での創作写真、当時の報道記事や激励の手紙などの資料と合わせて展示している。
ギャラリートークで、小諸市諸の介護老人保健施設メディトピア小諸の栁橋萬之理事長(86)ら3人が訪れ、舟田さんらが作品を解説しながら、同施設で映雪がリハビリに励み制作した日々を振り返った。
絶筆「雨あがる」の前で舟田さんは「ほんとうは背景に睡蓮を描こうとしていた。上田に蓮を見に連れていく予定を組んでいたが体力的に叶わなかった」と話す。
下図にはその痕跡が残る。
「亡くなる日の昼までずっと筆を入れ、最後に題名だけ言い残して息を引き取った。まさに命をかけていた」という。
栁橋理事長は「最初言葉も不自由だったがだんだん良くなって90歳を超えているとは思えない驚異的な回復をみせた。作品から改めて偉大さを感じる」と話した。
「白鳥先生が絵を描いているからと、ほかの入居者も刺激を受けて編み物をやりだしたり、気力をもらっていた」と舟田さん。
「わたしも数年前に脳疾患で足が不自由になり、気力を奮い立たせるためにも今展を企画した」という。
「障がいを持った人やリハビリする人、介護してる人たちに、元気と勇気をもらえるのでぜひ観てもらいたい」と話していた。
展示は8月16日まで。
午前9時から午後5時、月曜休館(7月10日から18日と21日休館)。
観覧料有料。
ギャラリートークは個人や団体などの希望者に実施しており、解説は1時間程度で無料(要観覧料)。
予約相談の上、日時を調整する。
問い合わせ(電話)0267・26・2070



