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「蔵出し!新収蔵資料展~未来へ伝えるうえだ遺産」と題した「春季企画展」(3月14日まで・上田市市立博物館)

テーマ:お知らせ

【新たに収蔵した資料を展示した企画展】
【海野町本陣日記】
【自邸の温室で植物に水やりをする松平忠正の写真(市立博物館提供)】
【軍刀】
【砥石城攻図】

 上田市二の丸の市立博物館は「蔵出し!新収蔵資料展~未来へ伝えるうえだ遺産」と題した春季企画展を開いている。

 2014年以降に寄贈、寄託、購入などの方法で新たに収蔵した資料167件のうち20件を展示。
 武田信玄と村上義清の戦いを描いた「合戦図説のうち『砥石城攻め』」。
 旧日本陸軍下士官に配備された「九五(きゅうご)式軍刀」など多岐にわたるジャンルの資料が並ぶ。

 廃藩置県後は、東京に移り住んだ旧上田藩主、松平子爵家の日常の様子を写した古写真11点は初公開。
 最後の藩主忠礼の養子忠正が自邸の温室で植物に水をやる姿を撮影した写真もある。

 江戸時代に海野町の本陣兼問屋(といや)を務めた柳澤家文書のうち「海野町本陣日記」=市指定文化財=は、1742(寛保2)年に発生した”戌の満水の被害状況”を記したページを開いて並べた。
 「約200年に渡ってありとあらゆる出来事が記されており、当時の城下町の様子が分かる貴重な資料」という。

 「神科尋常高等小学校記念運動会順序」は、1908年(明治41年)10月16日に行われた運動会のプログラム。
大鞠送りや二人三脚など馴染みの種目のほか「日本海大海戦」「露営の夢」といった時代を反映した種目もある。

 上田市立博物館は、1929年(昭和4年)に徴古館として上田城跡の西櫓に開館。
現在は国重要文化財を含む14万点を超す資料を収蔵する。

 学芸員の斉藤美佳さんは「市内外の方にご覧いただき、地域の歴史や文化に興味を持っていただければうれしい」と話す。

 14日まで。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 水曜日は休館。
 入館料一般300円。
 (電話)0268・22・1274(同館)