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東御市の「竹内不忘先生を顕彰する会」が「竹内不忘展」を開催中!30日まで・和小学校。12月15日まで・東御JA信州うえだ東御支所和店

テーマ:お知らせ

【和小の展示で案内する宮下校長(左端)と伊藤副会長(左から3人目)。鑑賞する保護者ら】

【JA和店で展示作品と唐澤店長】

 東御市の「竹内不忘先生を顕彰する会」=神津敬次会長、20人=は「竹内不忘展」を開催。
 30日まで同市和小学校。
 12月15日まで同市海善寺のJA信州うえだ東御支所和店で行っている。

 竹内不忘さん(1909―2011年)は、小県郡和村(現東御市)栗林生まれの彫刻家。
 和小卒。
 池袋西口公園「平和の像」をはじめ、故郷には和小「太陽の子」、市役所や道の駅の「雷電像」など多くの作品がブロンズ化され設置されている。

 同会は、竹内さんの未発表作品や原型、石膏像など大小多数の遺作が眠る奈良原のアトリエ兼別荘を管理している。
 「眠らせておくにはもったいない。地元出身彫刻家の作品を知ってほしい」と企画した。

 展示は、市内外の施設で普段目にしている竹内さんのブロンズ像の原型を中心に展示。
 北御牧中学校「草笛」原型や小諸市のあぐりの湯広場「ナイルの童」原型など9点。
 30日まで和小に6点、JA和店で3点展示。
 和小展示終了後、JA和店に9点が揃う。

 同小の宮下聡校長(57)は「クラス毎に鑑賞の機会を持ち、作品を説明するのではなく対話型鑑賞で深めていきたい」と話す。
 
 授業参観で訪れた久保梓さん(38)は「いろんな彫刻があって表情がやわらかい。彫刻の子どもが着ている服から時代を感じた」と感想。展示は事務室で声をかければ地域の人も見ることができるという。

 なお、JA和店は今年3月に窓口業務が終了しているが、空き店舗を活用して午前9時から午後3時まで展示。
 
 同店の唐澤宏文店長(51)は「気軽に見に来てもらえれば」。同会の伊藤隆也副会長(77)は「まだまだ知らない人が多い。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話していた。

 同展は12、13日に3年ぶりに開催した和地区ふれあい文化祭でも展示し、2日間で約200人が訪れた。

 同会は来年度、竹内さんの顕彰碑を建立する計画で、賛同者の寄付を募っている。

 問い合わせ(電話)0268・62・0202(同会事務局、JA和店)