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風土生かし新たな酒に挑戦! 小諸市の大塚酒造8代目蔵元杜氏 大塚白実さん

テーマ:小諸市ニュース


 浅間山の伏流水で仕込む銘酒「浅間嶽」を醸す小諸市大手の大塚酒造は小諸で唯一の酒蔵。
 8代目蔵元杜氏の大塚白実(きよみ)さん(37)が切り盛りし、小諸の風土でしか生み出せない新しい味に挑戦している。

 江戸末期の1841(天保12)年創業。
 厳しくも美しい浅間山の佇まいを味に表現すべく名づけられた「浅間嶽」は「にごりざけ」として、島崎藤村の「千曲川旅情の歌」にうたわれている。

 大塚さんは元々、県外の大学で動物行動学や上田女子短期大学で自然体験の保育を学んだ。
 家業の杜氏の高齢化や後継ぎなどの問題から蔵を継ぐことを決意し、2011年に入社した。
 「日本酒造りも微生物の発酵など、生きものが相手。思い通りにはいかないところが面白い」。

 地元米農家が造る酒米「山恵錦」などの県産米にこだわり、県内一硬度が高いといわれる浅間山の伏流水で仕込む。
 「硬水はミネラルが豊富で発酵を力づけ、味が出るしっかりした酒。鑑評会の大吟醸には向いてないが、個性的な水を生かした酒を造りたい」と大塚さん。
 「この風土、その水で育った米は相性がいい。水はうちの価値であり、この場所で自分たちが造っている意味」と話す。

 佐久地域13酒蔵の若手経営者でつくる佐久若葉会の企画で、地元の花コスモスの花酵母「SAKU1」を使用した酒造りが始まり、今年は大塚酒造で醸造販売。
 「酵母の力を感じる。甘めで明るい酸味があって飲みやすいタイプ」と大塚さん。好評で3、4カ月のうちに完売した。

 「今期はお米を変えて、もうちょっと増やしてみる。同じ味の提供も大事だが、実験しながら新しい味を模索していきたい」と話していた。