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下倉光司さん(80)=上田市蒼久保= ★古材で民家を建築、 同級会開く!

テーマ:上田市ニュース

【これまで作成した記念誌と
作成中の同級会記念誌を持つ下倉さん】
【同級会で囲炉裏による料理(下倉さん提供)】

【実家の敷地に建てた民家や土蔵、井戸。
後方の建物は解体を考えている古い民家(下倉さん提供)】

 上田市蒼久保の㈲下倉建設の前社長、下倉光司さん(80)は、仕事の関係者から廃棄する古材などを譲り受け、長野市大岡にある実家に民家を5年半ほど前から仕事の合間に建築した。
 先月26日、その場で約束していた「小中学校時代の同級会」を開くことができた。

 下倉さんは長野市の職業訓練校で学び、成績優秀で県知事表彰を受賞。
 上田市の事業所に就職。
 その事業所を下倉建設として引き継いだ。
 上田大工組合の組合長も務めた。
 平成31年まで社長を務め、令和元年の5月から、息子の裕充さんが社長を継いだ。

 下倉さんの実家は犀川の岸辺にある。
 古材で民家を建てることについて「先祖からの歴史ある家を残したいと考えた。解体事業者に協力してもらい古材を集め、基礎の石から全部上田から運んだ。資材費はゼロ円。古材の中には昔の職人による手斧の跡があったり、200年前の箱階段など今ではできないものもあり、次の世代に技術を伝える意味でも古材を使った。思い通りに建てることができた」と話す。

 民家づくりは74歳の時に計画。
 床面積17坪民家のほかに土蔵と井戸もあり、井戸の屋根は茅葺にし、民家の屋根は茅葺の雰囲気を出した形にした。
 敷地内には昔住んでいた大きな家があり、今後は解体して「民俗資料館」のようにしたいと考えている。
 自ら解体するための重機も購入した。

 同級会を建てた民家で開くことを約束したのは6年前で、見事に実現した。
 参加した9人は感心しながら、建物の雰囲気や囲炉裏を使った料理などを楽しんだという。

 下倉さんは60歳、70歳の節目で、同級生の寄稿や古い写真などをまとめて記念誌を作成。
 今回も80歳の節目で記念誌を作成しており、同級生からの原稿を待っているという。
 「今回は人生の思い出、これからの夢を表題にして、書いてもらったものをそのまま載せる。そのほうが味がある。これから年末までに作成したい」と話していた。