アート金属工業㈱=上田市常磐城= 三城伸五氏(63) ★「アルミニウムの精密鋳造技術を生かし、キャンプ用のペグの生産を開始!」
テーマ:上田市ニュース

上田市に本社を置くアート金属工業㈱はピストン専門メーカーとして1917年創業から106年。
国内外に高品質、高機能なピストンを提供、市場シェアは国内第1位、世界第2位を誇る。
自動車業界は近年、急速な電動化、大幅なCO2削減が求められ、環境は大きく変わりつつある。
2017年「アイシン精機(現・アイシン)」と事業統合。
2021年6月、アイシンから同社に代表取締役社長に就任した三城伸五氏(63)は、どう乗り越え、将来展望をどう描くかを聞いた。
―経営方針と将来展望
2030年までに、ありたい姿を具現化するため、中長期経営計画『AS30』(Art Strategy 2030)を社長就任時より始動させた。
30年のゴールまでを3年間ずつ3つのスパンで目標を設定、各年度の方針を達成していく。
24年度は『AS30』の実現に向けたマイルストーン(中間目標)である、『25年の姿』への到達の成否を決定づける重要な年。ここで将来を見据えた戦略基盤を構築して、30年までの道筋を具体化する。
〈4つの経営方針を全社に発信〉
①社員の安全、健康、コンプライアンスを最優先
②新規ビジネス参入に向けた推進力強化
③トップブランドを維持できる競争力強化
④持続的な成長を支える経営基盤の強化
経営方針は、全社員がベクトルを合わせ「次の100年を創造する企業」を目指すため、世界中のグループ会社に向けて発信。一人ひとりがゴールを目指し、力を結集して歩を進めるため、スローガンを「さらなる改革へ挑戦していこう」とした。
―業績
22年度は国内で278億円、海外(中国2拠点、タイ、インドネシア)を合算すると520億円で増収増益となった。
しかし「収益の半分以上が海外のため、国内の収益をどう上げるかが課題」。
―新規ビジネスの取り組み
新ビジネスの取り組み第1号として、アルミニウムの精密鋳造技術を生かし、キャンプ用のペグの生産を開始。他分野の製品も近く量産予定。
また『地球温暖化によるコーヒー2050年問題』の解決策として、本社土地を活用し昨年6月、コーヒー栽培の実験に着手。「上田産コーヒーをブランド化して観光振興にも寄与したい」という挑戦は大きな反響を呼んだ。
-社会貢献活動
サントミューゼや森林整備・調査研究活動に取り組む「にぎやかな森プロジェクト」、上田の大花火大会、交通安全活動などに協賛するなど積極的な貢献活動をしている。
〈三城社長〉
愛知県豊橋市出身。
1983年アイシン精機(現アイシン)入社。
2010年~2012アメリカ、2016年~2021年ベルギーに駐在。
2021年、アート金属工業社長に就任。
心掛けている言葉は「No Attack, No Chance!(挑戦しなければチャンスはない)」。社員にも話し、自身も実行している。
ベルギーでは美術館、コンサート鑑賞、観光などを楽しむ。
今でも続けている。



