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独自の”数学アート”を、長和町和田のカフェ「anitya」に展示!依田窪南部中学校出身で長野高専1年生の二見思郎さん。

テーマ:ひと

【数学アートを持つ二見さんと、数学研究の一部】

 依田窪南部中学校出身で長野工業高等専門学校1年生の二見思郎さんは、独自の数学アートを長和町和田のカフェ「anitya」に展示している。

 このアートは、特徴的な幾何学模様を描く関数グラフにタイトルや色を付けて、20㎝四方のボードに印刷した平面作品。
同店には、2重らせんを描く「DNA」、ハートのように見える「infinite Love」など4作品を飾った。

 制作活動は、趣味の数学研究から発展したという。
きっかけは、中学生の頃「コロナ禍」で、休校になった際に、教科書の内容をより深く探求した経験。
研究の中で偶然発見した、斜線ストライプ柄の関数グラフに面白さを感じたことが、数学アートの原点となった。
以後、アプリを活用するなどして、特徴的なグラフを探すようになった。

 高校では寮生活を送り、部活はプログラミング系の情報技術研究部に入ったが、数学研究は続けてきた。
そうした中、漫画などの作家・アーティストで母親の理咲さんの提案で、作品展示を計画。
グラフをアート作品として仕上げ、夏には理咲さんが町内で開く私設図書館「こぎつね文庫」に飾った。

 二見さんは「数学の魅力は抽象化だと思う。この世のあらゆる事象を突き詰め、法則性を見い出す面白さがある。今後は3次元グラフの立体作品も作ってみたい」と話していた。