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甲田康さん(73)=上田市真田町= スノーボードがいのちの73歳! ★チャレンジする人をテーマにしたCM出演も。

テーマ:ひと

【滑走する甲田さん(Photographed by Daniel Honda)】
【甲田さん(左)】

 「見ている人が美しさを感じられるような滑りをしたい」。
 上田市真田町の甲田康さん(73)は、55歳から始めたスノーボードに夢中だ。

 東京の会社を60歳で定年退職し、生まれ故郷の真田町に戻ってきた。

 スノーボードは、62歳の時、知り合いになった地元のインストラクターからバッチテスト受験を勧められ、そのシーズン中にJSBA2級を取得。
 それまで自己流で滑っていたが、以来本格的に練習するようになった。
 その後、1級を取り、インストラクターのライセンスも取得した。

 パインビークスノーボードスクールの勝呂裕一郎校長の指導で、カービング技術の奥深さに魅了され、虜になった。
シーズンを通して課題を探し続け、一つひとつクリアしていく。
 「ひとの数倍の密度で時間をかけて練習すれば伸びしろを見つけることができる」。
 現在、自分の技術をさらに高めるため練習に励みながらスクールの指導にあたっている。

 「興味のあるものなら何でもやる。好きなことしかやらない」。
 甲田さんの生き方だ。
 今まで興味をもったものは絵画、声楽、スラックライン、マウンテンバイクなど。

 特に絵画は29歳の時から本格的に打ち込んだ。
 声楽は音楽理論の勉強までやり、数学に似ているなと感じたため数学の勉強もした。
 今でも続けている。

 また「私はデジタルバカ!、思考回路はデジタル」というほどコンピューターにも興味をもった。
 会社勤務の時、在庫管理の業務をシステム化、会社にリースしたほど。
 今ではユーチューブも配信している。

 昨年4月、雑誌に載った甲田さんをみて、外資系生命保険会社でチャレンジする人をテーマにしたCM出演のオファーがきた。
 出てみた。「開き直ればできるもんだ」。
 結構うまくいき「第3の人生はコメディアンがいい」とも。
  まだまだ伸び盛りの73歳だ。