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サングリーン菅平マレットゴルフ場経営、下条明敏さん(75)=上田市菅平高原= ビックスケールなマレットゴルフ場は長野県内外の人気のスポット!

テーマ:上田市ニュース

 高原の爽やかな風を受けながらマレットゴルフが楽しめる上田市菅平高原の「サングリーン菅平マレットゴルフ場」と天然温泉の宿「ピュアハウスサングリーン」を経営する㈱サングリーン。

 マレットゴルフ場は同社の下条明敏社長(75)が平成元年、41歳の時オープンさせた。
 全7コース、63ホール、パー252のビッグスケールなゴルフ場は、地元をはじめ県内外の人気のスポットとなっている。

 下条さんは菅平高原出身。
 高校卒業後、同所で父親が営む民宿を手伝いながらスキー場で、スキーのパトロールとスキー学校でインストラクターをしていた。

 経営する民宿はスキー場から遠く、菅平高原はラグビーのメッカだが、ラグビー場をつくるのにはまとまった土地が必要。
当時はバブルの絶頂期であり、迎える長寿社会と週休2日制が定着しだした。
 そんななか友人から「父親がマレットゴルフというのを非常に面白がってやっている」という話を聞いた。

 馴染みのないスポーツだったが、下条さんは「つくってみようと」と挑戦することに。
早速、農地を潰して3コース、27ホール、全コースを天然芝でつくった。
 ロングランコースが他所になかったためオープンと同時に近隣から客が一気に押し寄せた。

 プレーランドをつくって3年後の平成4年、順調に売り上げが伸びたころ、民宿の一部を取り壊して増築。
 天然温泉の本格的な旅館業を始めた。2日間プレーと天然温泉付きの「宿泊パック」を売り出した。
 客は以外にも地元や松本、長野、諏訪など県内が多く、プレー後、夜は表彰式、懇親会と盛況となった。

 マレットゴルフ場はオープンして10年目には、7コース目が完成した。

 下条さんは「人と話すことが好きでマレットゴルフ世代が自分と同世代だった。自分に合った仕事だったから頑張ることができた」と振り返る。

 今では顧客が定着し、マレットゴルフ場に毎日のように通う人もいるが、新しい客が増えなくなった。
 「天然温泉が人気で、実業団の長距離合宿や学生のバスケ、陸上、スキーの合宿としても利用されるようになった。これからは旅館業にさらに力を入れていきたい」と意欲を燃やす。
 
 マレットゴルフ場は11月6日まで営業。
 (電話)0268・74・2672