竹内賢郎さん(66)=上田市前山= 「山の四季折々の風景など色鮮やかに!」
テーマ:ひと


「切り絵を制作しているときは雑念がなくなり、集中できるところがいい」と話す上田市前山の竹内賢郎さん(66)。
介護職をしながら空いた時間を切り絵の制作に費やしている。
題材は、山の四季折々の風景や花など。
自分で図案化し、制作する。
竹内さんの切り絵は、色鮮やかだ。
桜の花びら一枚一枚の色を変えたり、グラデーションで表情を変化させている。
竹内さんが、切り絵をやるきっかけとなったのは、5年ほど前、長野市の切り絵作家、柳沢京子さんの展覧会を見たとき。
「自分でも出来るかなあ」と思った。
また、介護職の前職が製版の仕事だった。
模様を切り抜いていく作業が好きで、その時の感触が忘れられなかった。
切り絵は独学で始めたので、テレビの日曜美術館を参考にしたり、切り絵をやっている須坂の人を訪ね、色の付け方などを教えてもらった。
その時、エアブラシやアクリル絵の具を使うことを知った。
竹内さんはかつて山登りが趣味だった。
頂上を目指すピークハンターだった。
槍ヶ岳、穂高連峰など数々登った。その時の思い出が切り絵となった。
今、鳥に興味を持っている。
「これからの題材に鳥をやってみたい」と次なる構想を浮かべている。