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「東部町(現東御市)の方言」についてまとめた「郷土の方言」を出版! ☆上田市の上田女子短期大学総合文化学科の大橋敦夫教授(63)の「卒業研究ゼミナール」

テーマ:上田市ニュース

【ゼミで制作した「郷土の方言」を持つ大橋教授】

 上田市下之郷、上田女子短期大学総合文化学科の大橋敦夫教授(63)の卒業研究ゼミナールは、このほど「東部町(現東御市)の方言」についてまとめた「郷土の方言」を出版した。

 同短大に36年間勤務し、教授として歴史や民俗学を教えた故塩入秀敏さんが広報「とうぶまち」に連載した方言についてのコラム全100回分を掲載。
 ゼミの学生9人は「コラムに取り上げられた方言」と「それに対応する共通語」の600項目を超える索引を作成。
同市の祢津地域を対象とした方言調査を実施した。

 方言調査は祢津地区活性化研究委員会発行の「ふるさとを語り継ぐ祢津誌」や「祢津方言カルタおらほ」に載っている方言130語が地域住民にどの程度定着しているかをアンケート用紙で調査。

☆幅広い年代の17人から回答を得たとし調査結果から
 ▽共通語化が進んでいる
 ▽平均の「残存率は47%」「最もよく知っている人(80代)は96・2%」「最も知らない人(8歳)は6・2%」。
  個人差が大きいなどの現状が読み取れるとした。

 地域住民や小中学生らが今後、学習や研究に活用できるよう方言の意味や例文などを表にした調査票も掲載した。

 塩入さんは在職中に60歳で病気のため急逝した。同僚だった大橋教授は「塩入先生の研究が一覧できる形になり、全体像が見えるようになった。先生の研究成果が再評価されるきっかけになればうれしい」と期待する。

 また、大橋教授は「伝統的な方言の形ではないが、『ごちそうさま』の意味の『いただきました』や夕方別れる時に言い交わす『おやすみなさい』も方言。方言はどの地域にも必ずあり、新たに生まれる可能性もある。それが方言の非常に面白いところ」と話す。

 A4判、91ページ。
 100部制作し、東信地域の公立図書館や東御市内の小中高校などに配布した。

 問い合わせ℡0268・38・2352(上田女子短大)