ミライ★チャレンジ 女子サッカー 中武ひなたさん(14)=上田市築地= ※2023年1月時点。★「三笘選手みたいにドリブルでチーム勝たせたい!」
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「新しい景色へ一緒に」―。
サッカーW杯カタール大会の熱冷めやまない先月、上田市保野の上田フットボールパークでにぎやかにボールを追いかける少女たちの姿があった。
「好きな選手は三笘薫」と目を輝かせるのは上田第六中学校2年の中武ひなたさん(14)。※2023年1月時点。
上田FCフィリアでキャプテンを務めている。
「W杯は夢中で見た。三笘選手みたいにドリブルで切り拓いてチームを勝たせる選手になりたい」と話す。
上田市初のガールズジュニアフットボールクラブとして昨年、誕生した上田FCフィリア。
小学生22人、中学生4人が在籍している。
メンバーは「小学生の頃は男子のチームに交ざってプレーしていて、みんな遠慮していたと思うけど、今は自分の意見が言いやすい環境で、のびのびやれている」と声を弾ませる。
「女子は中学生になるとサッカーを続ける環境がなくなってしまう。大人になっても生涯スポーツとしてやれる環境を整えていきたい」と兵頭鉄也監督(49)は話す。
女子サッカーの未来を変えるadidas「HER TEAM」プロジェクトの支援を受けてチームを立ち上げた。
同プロジェクトは、日本サッカー協会(JFA)が、サッカー日本代表オフィシャルサプライヤーであるアディダスとともに、中学生年代の女子チーム創設をサポートするプロジェクト。
中学生年代(U―15)の女子に特化しながらも幅広い年代のチームづくりができる。
ユニフォームの提供やサッカークリニックなども行われる。
昨年5月、同プロジェクトで立ち上がった全国の女子チームが招待され、W杯カタール大会の公式試合球「アル・リフラ」のプロモーションに参加した。
サプライズゲストとして登場した香川真司選手と一緒に、JFA夢フィールドでプレーする夢のような体験も。
同9月には、10月、長野Uスタジアムで行われた日本女子代表「なでしこジャパン」の国際親善試合を記念。
上田など県内4カ所でガールズサッカーフェスティバルも開催。
なでしこジャパンOGらをゲストに迎えて交流。
「教え方がうまくてかっこよかった」とメンバーは話す。
また、今年は県内女子チームだけの「リーグ戦・U―18長野県女子サッカーwinter league」の正式開催が検討されている。
昨年のプレ開催では、上田FCフィリアは上田西高女子サッカー部などとの合同チームで参戦した。
「もちろんプロに羽ばたく選手を、との夢もある。その前に、地元にどれだけ人工芝があるか、女の子がスポーツをやる環境に作られているだろうか、トイレや更衣室も改善していかなければ。まだまだやれることはある」と兵頭監督。女子サッカーのすそ野を広げるため「今年から上田で月2回、保育園や幼稚園などを巡回するサッカー教室なでしこ広場も開きたい」と先を見据える。
ボールを夢中で追いかける彼女たちの目には、新しい景色が映っているー。



