「雛あそび~人形と小さなお道具の世界」と題した「春季企画展」(25日まで・上田市二の丸の市立博物館)
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上田市二の丸の市立博物館は「雛あそび~人形と小さなお道具の世界」と題した「春季企画展」を開いている。
江戸時代中期の寛政の改革に代表される幕府の贅沢禁止令によって、大きく豪華な雛人形が規制の対象となったことで誕生したわずか1寸(約3㎝)のスケールで表現される「芥子(けし)雛」や「芥子道具」にスポットを当て、新収蔵資料を中心に紹介した。
芥子雛はいずれも高さが10㎝以下の小さな人形だが、享保雛や古今雛のような豪華な衣装をまとい、冠には精密な金細工が施されている。
雛道具は武家の嫁入り道具を再現したものが多いが、展示した芥子道具は庶民にとって身近な台所道具などがそろえられている。
漆器には蒔絵がほどこされ、茶碗や皿などの焼き物には絵付けがされており細部にまでこだわって作られていることが見て取れる。
また、江戸時代に上田の原町にあった雛人形問屋「大坂屋吉兵衛」が扱った内裏雛や五人囃子なども並ぶ。
商標に「三都仕入」の文字があることから江戸や京都、大坂などから仕入れていたことが分かり、江戸時代後期の上田は蚕都で栄え、高価な雛人形を手に入れる財力を持つ人もいたことがうかがわれる。
学芸員の久保直弘さん(35)は「健やかな子どもの成長や末長い幸せを小さな人形やお道具に託す親の心情はいつの時代も同じ。ぜひ間近でご覧いただきたい」と来場を呼びかける。
25日まで。
開館時間は午前9時から午後5時まで。
水曜日と18日は休館。
入館料一般300円。
(電話)0268・22・1274(同館)



