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小諸市の井子の棚田を守る「いごアグリ」今年も始動! ☆地元米農家助け合い「荒廃地増やさない」

テーマ:小諸市ニュース

【井子の棚田をバックに「いごアグリ」メンバー。手前右から秀明さんと柳澤代表。左奥が司さん】
【播種作業に精を出すメンバー】

 浅間山をバックに八ケ岳やアルプスを一望する小諸市井子の棚田で、荒廃地をこれ以上増やさないよう地元米農家が助け合い活動する「いごアグリ」(斉藤行雄代表、12人)が今年も始動。
 稲作の本格シーズンを前に、共同のハウスに集まり「播種(種まき)作業」に汗を流した。

 いごアグリは発足4年目。
 井子地区は急斜面の山間地の棚田で、大きな機械が入らない小規模の田んぼが多く、高齢化や後継者不足などで「荒廃農地」が増えていた。

 発起人は同会名誉顧問の柳澤孝良さん(86)ら。
 「後継ぎがいなかったり親ができなくなったり皆それぞれ。仲間で支え合って先祖代々受け継いできた棚田を守りたい」と、同じ思いを持つ50代から80代の仲間の輪が広がった。

 現在、荒廃地を利用し共同で作っている田んぼや各々の田を合わせた全体の作付け面積は約4・8ha(4町8反)で、ほかに約1haそば栽培も行う。

 井子の土は粘土質で米作りに最適、高峰山を源流とする深沢川の天然水で育つ。「井子の米はおいしいと昔から評判だが、あまり知られてない。
 ブランド米にも負けない」と荻原さん。
 いごアグリで作る米に「深沢清流米」と名づけた。

 「同じ作業も皆で集まってやれば知恵も効率も良いし、なにより楽しい」とこの日、ベルトコンベア式の播種機を使って床土を入れ、種もみをまき、覆土した育苗箱を流れ作業で次々と並べた。良い苗を育てれば米作りの半分は成功するという意味で「昔から〃苗半作〃といって苗作りはとても重要」とメンバー。
 温暖化で稲穂が出るピークが早まってるため例年より1週間遅らせて作業した。

 「気温や水量、種もみの数、農業は計算だよ」と話す荻原司さん(54)はメカニック担当。
 農機具のメンテナンスや修理などはお手の物で頼れる存在。
 メンバーは「司さんがいなければ機械が直せなくて農業やめてたかも」と言う。
 農機具のメンテナンスや修理などはお手の物で頼れる存在。
 メンバーは「司さんがいなければ機械が直せなくて農業やめてたかも」と言う。

 代表の柳澤さんは「自分たちで壊れたものを直したり工夫したり、得意なものを持ち寄って助け合っている。利益は追求せず、共同の田で得た収益で農機具を買ったりお茶代に」。
 田植えや収獲の後など年数回の慰労会では、山菜や収獲したそばを持ち寄って「仲間とそば打ちながら一杯やるのが楽しみ」と笑顔で話していた。