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上田藩主で幕府老中・松平忠固と上田藩の人びと「調査研究発表大会」(20日、21日・上田市の上田信用金庫しんきんイベントホール)

テーマ:上田市ニュース

【研究発表大会への参加呼びかけ。左から河合良則さん、布施さん、中村彰さん】
【刊行された「幕末の老中 松平忠固-政治・生糸貿易・上田藩-」】


 
 論文集「幕末の老中 松平忠固-政治・生糸貿易・上田藩ー」(岩下哲典編、吉川弘文館)が、このほど刊行された。
 刊行記念として、執筆者が講演する「市民講座・調査研究発表大会」が、今月20日と21日に上田市材木町の上田信用金庫しんきんイベントホールで開かれる。
 聴講無料。
 定員150人、予約不要で先着順。
 主催は「老中松平忠固と生糸貿易研究会」、共催で明倫会、上田・城下町活性会。

 同論文集は、幕末期の上田藩主で幕府老中、アメリカとの交渉で開国に貢献した松平忠固(1812~1859)や上田藩の関係者などについて、20人の大学教授や大学院生らが執筆。500ページほどに盛り込んだ。

 調査研究発表大会は「横浜開港の立役者 上田藩主にして徳川幕府老中 松平忠固と上田藩の人びと」と題して開催。
 明倫会(上田松平藩の家臣の子孫や関心のある人で構成)の会長、布施修一郎さんらは「上田は真田氏がよく知られているが、老中を務めた忠固公については知られてない。10年間、上田松平藩、第6代藩主の忠固公についてトークセッションやパネルディスカッションを行ってきた。明倫会としては、忠固公は日本を開国させた人、当初の日米修好通商条約の関税を日本に有利な条件とした人、生糸輸出貿易を始めた人-として考えて良い。歴史研究家で東洋大学の岩下哲典教授らが『老中松平忠固と生糸貿易研究会』を立ち上げ、その研究者らにより、上田市立博物館にある上田松平藩の古文書などの解読を手掛け、今回の論文集の刊行になった。古文書の解読はまだ一部だが、いくつかの新事実が発見されている。論文集の内容に沿った研究発表会を一般の皆さんにもわかりやすい形で開催する」と参加をPR。

 発表では、忠固時代の藩士として赤松小三郎や、生糸貿易では二度目の老中時代の政策などさまざまな内容を18人が発表する予定。

 20日が午後1時から5時と、21日が午前10時から午後3時。
 1人20分程度で発表し、質疑応答も行う。内容は報告者は|

 ▽忠固の上田藩松平家相続と親族 矢森小映子氏(国文学研究資料館博士)、塚越俊志氏(東洋大学・東京都市大学博士)

 ▽忠固の就任した役職 岩下哲典氏(東洋大学・都留文科大学博士)、鈴木乙都氏(岐阜大学・藤田医科大学博士)

 ▽忠固の政治と交際 本林義範氏(臨済宗国泰寺派全生庵・東洋大学大学院)、宮崎航平氏(第一学院高等学校)、東郷えりか氏(ノンフィンクション出版翻訳業)
 ▽忠固の生糸生産・生糸貿易 山村陽仁氏(大阪大学大学院)、関良基氏(拓殖大学博士)、小林哲也氏(東洋大学大学院)
 ▽忠固時代の藩政と藩士 萱田寛也氏(徳川黎明会徳川林政史研究所)、佐々木千恵(早稲田大学大学院・神奈川工科大学)、和田勤氏(東洋大学大学院)、濱口裕介氏(東洋大学)、惠谷敏規氏(白山史学会)
 ▽忠固死後、幕末維新の動乱のなかで 林萌里氏(東洋大学大学院)、相澤みのり氏(佛教大学博士)、関廣好氏(埼玉県地方史研究会・白山史学会)。