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<信州の名工>2025 ☆帆布製品製造工、星野直紀さん(53)=上田市御所= ☆「満足してもらえる仕事へ一針一針」

テーマ:上田市ニュース

 長野県は4日、今年度の「信州の名工」(卓越技能者知事表彰)として16人を発表した。

 卓越した技能を有し、県内産業の発展に功績があった人を県知事が表彰するもので、10日に長野市で表彰式を開く。

 東信ジャーナル関係で、上田市御所の帆布製品製造工、星野直紀さん(53)仕事は、商店のデザインテントや工場のテント倉庫、工場内をゾーン分けするための間仕切り、壁紙やカーテンといった内装など多岐にわたる。

 営業から打ち合わせ、採寸、設計、裁断、縫製、取り付けまでを一貫して担当するため「お客様の顔を思い浮かべながら、全工程を見通して作業することができる」という。

 大学の文学部哲学科で教育学を専攻し、金融機関に勤務後の30歳で、家業を継いだ兄が経営する㈲星野シート装飾に入った。

 同社の前身は祖父が営んだ馬具店で、今年はその創業からちょうど100年になる。
 「自分はいま、この仕事が好きだと実感している。お客様のニーズや現場に合わせて、平面から立体のものを作り上げていくのは面白い。こうしたらお客様に喜んでもらえるのではと工夫しながらする作業は最初から最後まで楽しいんです」。

 「この表彰はお客様の安心のため」と話す。
 ミシン1つで始められる商売だからこそ、客が安心して仕事を依頼できる「免許」だと思っているという。
 国家資格の帆布一級技能士として素材の知識や手作業の技術を後進に伝えていかなくてはという強い責任も感じている。

 「最近は機械の進歩でミシンでの縫製作業をしない作り方もあるが、機械では限度があり、自分でミシンを踏まないとできないことが必ずある。ミシンで一針一針入れることで、満足していただける仕事ができる」と自負する。