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<トップインタビュー>2026 ㈱第三木材と木楽ホーム㈱=東御市加沢、県= 島田直政社長(48)「WHフレーム」と大工育成プロジェクト

テーマ:とうみニュース

【島田社長】

 木材流通や大工工事請負の㈱第三木材(東御市加沢)と自然素材を生かした注文住宅を手掛ける木楽ホーム㈱(同市県)を両輪で事業展開する島田直政社長(48)に実績や今年のチャレンジなど聞いた。

 ─両社の実績やこだわり
 第三木材は明治13年に上田市材木町で創業した島田屋木材の技術と想いを継承し、平成30年に設立。
 140年以上にわたり木の魅力を伝え続ける。大工登録人数は県下ナンバーワンを誇る。もとは資材販売だけだったが10年ほど前から、ハウスメーカーなどの普及で仕事が減少した一人親方や工務店の大工に仕事を依頼する形を作った。
 専属の大工は50人ほどに増えている。
 今年度は東信エリアを中心に別荘や店舗、公共施設や小諸動物園のリニューアルなど100棟ほど手掛けた。
 木楽ホームは平成24年に設立。
 本店を東御市に置き東信を中心に今年度は新築住宅を40棟ほど手掛けた。
 地域になくてはならない会社として、新築だけでなくリフォームやリノベーション不動産、生活に寄り添うアフターメンテナンスやクリーニングサービス事業を展開する。
 今年1月に中南信店を岡谷市にオープンした。

 ─社長のモットー
 物心両面で社員を幸せにできる会社を理想とし、そのためにどうしたらいいかを常に考えながらやってきた。
 両面の幸せを追求するなかで戦術を作って試行錯誤ですね。

 ─今年の挑戦「WHフレーム」と大工育成プロジェクトについて
 今年は相当にチャレンジな年。
 小中規模建築を鉄骨造から木造に変えるマーケットを作ることに挑戦する。WHフレームシステムという一般流通材(木材)をトラス構造に組み上げるフレーム工法で、倉庫や店舗などを低コストで建築できる。
 物価高とともに鉄が高いのも追い風で、1000平米ほどの事業用平屋なら木造の方が安い。
 ぼくらの会社でWHフレームを世に広め、鉄は安くて木は高いというイメージを変えていく。
 今年11月にWHフレームのモデル棟を第三木材敷地内にオープンする。
 そのなかに大工を育成する施設を作る。
 職人不足の時代をどうにかしていかなくてはいけない。
 建築の基礎知識や電動工具の使い方など大工の技術を学び、若者が手に職をつけることができる環境を作っていく。

 ─信州ウッドコーディネーター
 島田社長は県産材の需要拡大を目的に県が配置している専門家・信州ウッドコーディネーターの1人。
 木材の知識や経験を生かし幅広い支援活動を行う。

 ―県産材について
 国産材の流れは強くなってきているが、県産材のハードルは非常に高いのが現状で需要はまだまだ低い。
 ただ、地域材を活用し森林を適切に循環させていかなければ、山の荒廃や野生動物の出没など様々な問題が起こる。
 山と人の暮らしはつながっている。木の温もりを五感で感じ、地域資源の自給率向上を発信できる会社でありたいと考えている。

◇ ◇

 第三木材は年商、約12億円、従業員数39人。
 登録大工は約50人。
 木楽ホームは年商約10億円、従業員数31人。