<トップインタビュー>2026 ㈱馬場音一商店=東御市滋野= 馬場章男社長(59)「社員主体のプロジェクトチームで新工場を作る」
テーマ:とうみニュース

味噌加工品や惣菜、佃煮の製造販売で全国規模の商品流通を行う観光土産業界のリーディングカンパニー㈱馬場音一商店(東御市滋野)の馬場章男社長(59)に、これまでの実績や今後の目標を聞いた。
ご飯のお供、酒の肴をコンセプトに、青唐辛子味噌やなめ茸惣菜、味噌にんにくなどなど製造。
累計160万本以上のヒット商品「ラー油鮭ン(じゃけん)」や人気で購入制限がかかる「青いにんにく辣油」、芸能人とのコラボなど数々の商品を世に送り出す。
全国各地の高速のサービスエリアや道の駅、店舗などで販売している。
昭和42年設立。
滋野に本社工場、年商約30億円、従業員数は68人。
系列会社で飯田市に㈱ケーアイフーズ、新潟県に㈲三川農水産加工食品を持つ。
平成27年、3代目の社長に就任。
お客さんの期待を上回る満足や感動の提供を目指し、惣菜や味噌加工品など地域ならではの特産を生かした商品開発を行う。
―会社の沿革
江戸(東京都)にて米販売を営んでいたが、創業者で祖父の馬場音一が疎開先として縁を持つことになった東御で昭和42年に雑穀販売事業を開始。
52年に雑穀販売を撤退し食品加工を基幹業務へ。
62年に現在の社屋(城)を竣工した。
―国道18号沿いでひときわ目を惹く社屋(城)について
地域のシンボルになるようにと先代が城を建てた。
竣工当時は城の1階が土産店だった(現在は本社事務所)。
敷地奥の建物も元は売店(現在は製造工場)。
先代はちょっと違う角度でものを見る人で、それが製品の設計にも表れている。
―時代の流れとともに変化
以前は観光の土産店での販売がメインで、団体のバスや観光客がここへ買い物に来ていたのは平成20年くらいまでかな。
国内旅行の形態も団体から個人旅行に移り変わっていき、昔の観光のドライブインもそのままでは衰退していくなか、先代たちが全国行脚で売り先を開拓していった。
全国のお客さんとのつきあいが始まって、いまの礎になっている。
―社長の出身地や移住した東御について
出身は東京で20年ほど前に東御へ移住。
ほどよく田舎で愛着がある。山もあり景色も食べ物もおいしい。
山菜とかは東京では高級店で食べるイメージだったので、身近に食べられるのがカルチャーショックでほんとうに感動的だった。
そんな現在の故郷で働かせてもらっていることがなによりの幸せです。
―社長就任後の取り組みや実績
会社内部の改革や組織作り、製品のクオリティを高めることなどを重点的に取り組んでいる。 数年前からSDGsの推進や職場いきいきアドバンスカンパニー認証など、会社のブランディングに力を入れている。
―社是や社長のモットー
社員の物と心を満足させる幸せな会社を作っていこうと、会社作りは社員を中心に進めている。
トップダウンではなく社員が主体になり、みんなで考えた経営理念とか社是が掲げられると一気に進むという感覚があり、ゆっくり確実に一歩一歩、手応えを感じている。
―これからのチャレンジ
新工場の建設計画を前に進めたい。
社員主体のプロジェクトチームで新工場を作ることによって、クオリティや商品の幅が広がり、従業員のモチベーションや働きがいにもつながっていくと思う。
―今後の目標
わたしは出しゃばらず、会社を牽引する次の人が出ているのが理想。その育成、候補者作りも意識してフォロー役にまわり、見守っている。
「飯田のケーアイ50年、馬場100年」を目指しているが、簡単なことではないと思っていて、みんながそういう気持ちにならないと、おそらく100年にはつながらない。
その礎を作ることを使命として、今後も地域貢献につなげていきたい。



