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上田市の「日置電機(株)」と神奈川県横浜市の「(株)マクニカ」が自動運転EVバスの実証実験を行う!★8月から9月の1週間程度の期間。

テーマ:上田市ニュース

【試乗を行った自動運転EVバス】
【自動運転EVバスの実証実験を発表。
左から舟見、小相澤、岡澤、原、白鳥、村田の各氏】

 上田市小泉の電気計測器の開発、生産などを展開する「日置電機㈱(HIOKI、岡澤尊宏社長)」と、神奈川県横浜市の半導体やネットワークなどトータルサービス・ソリューションプロバイダー「㈱マクニカ(原一将社長)」は、自動運転EVバスを上田市の公道で走行する実証実験を行う。
 11日、8月から9月の1週間程度の期間で行うことを発表した。
 目的は、カーボンニュートラルを目指すこと。

 HIOKIでは、脱炭素化に向けて自ら排出している温室効果ガスだけでなく、間接排出についてもカーボンニュートラルを達成させることを宣言している。
「持続可能な社会の実現」や「地域社会への貢献」も経営指針にしている。
 2MWの太陽光発電導入決定や、長野県森林由来のJークレジット購入など進めている。

 今回の実証実験では、マクニカから車両と自動運転技術の協力を得た。
 上田市からは実証実験に係る行政手続などの包括的な支援。
 運転士のいない自動運転だが、まだ制度上できないことから運用人員で上田バス㈱と千曲バス㈱が支援。
 鉄道からの乗り継ぎを踏まえて上田電鉄㈱も協力する。

 走行ルートは、社員やイベント時の参加者が乗車することを想定。
 国道143号線町小泉と日置電機本社、南部消防署前と日置電機本社を結ぶルートを検討している。
 町小泉は、古吉町バス停利用者。南部消防署は、別所線寺下駅との接続を視野に入れている。

 車両はフランスの「NAVYA社」が手がける自動運転シャトルバス。
最大乗車人数は15人だが、日本のルールに合わせて運転者用のスペースを確保するなど11人乗りになっている。
 ハンドルがなく、ゲームのコントローラーのような装置で手動運転ができる。
 緊急停止ボタンが2カ所にある。
 仕様書では全長4m75㎝、幅2m11㎝、4輪操舵で最小回転半径が4・5m以下、最大速度は時速25㎞。
 マクニカのモビリティソリューション事業部で取り扱い、すでに東京や茨城などで運行されている。 

 岡澤社長は「世界のお客さまと持続可能な社会をつくることを掲げているが、社員が最新の技術、次世代モビリティに触れて体感する機会をつくらないと、世界の潮流から置いていかれてしまう危機意識を持っており、実証実験を行うことを決めた。この機会を地域の皆さんと共有し、上田市、上田バス、千曲バス、上田電鉄の皆さんの協力をいただきたい。1社単独で何かができる時代ではなく、皆さんと競争し協力して新たな未来を創ることが大事。実証実験で、最新技術を社員が体験することで、革新的な計測ソリューションの提供を進化・加速し、CO2排出を削減する広い視野・知見を手に入れて継続していく。上田市のゼロカーボンシティの一助になりたい」。

 原社長は「最先端の半導体、ネットワークセキュリティ事業をコア事業とし、AI、データ解析技術、スマートファクトリー、モビリティなどに挑戦している。事業規模は昨年度1兆円の規模にまで拡大している。事業を通して地球環境、社会環境、経済発展に貢献したい。このたびの事業は、安全安心で快適な暮らしを創ることに基づき、地域社会の活性化を支援。7年前に自動運転の試験的実装の取り組みを開始し、日本の自動運転の社会実装をリードしている。この3年間は全国約25件の実証実験を実施し、定常運行を実現している。日置電機とは半導体事業で長いお付き合いがあり、日置電機の地域での先進的な取り組みに共感し、今回の実証実験のステップとなった。EVバスによる脱炭素のみならず、地域公共交通の社会課題の解決に新たなかたちを創出したい」と語った。

 発表には上田市の小相澤隆幸副市長、上田バスの舟見哲也専務、千曲バスの白鳥明営業本部長、上田電鉄の村田成二運輸部長も同席し、実証実験に期待を寄せていた。