小諸市の南保育園の園児が初めて「イチゴ狩り・本格ジャム作り体験」を行う! 日本のジャム産業の礎となった地元ゆかりのジャムに興味を持ってもらおうー。
テーマ:小諸市ニュース



「日本のジャム産業の礎となった、地元ゆかりのジャムに興味を持って」―。
小諸市はこのほど、市立南保育園を対象に初めて「イチゴ狩り・本格ジャム作り体験」を行った。
園児らは、旬のイチゴやできたてジャムを味わった。
同市大久保のこもろ布引いちご園で収獲を体験した年長園児17人は、真っ赤に実ったイチゴをもぎ取っては口いっぱいに頬張った。
「イチゴおいしい。甘酸っぱい」と甘利心咲さん(5)。
森泉凛さん(6)は「90個食べた。目標は100個食べたい」と笑顔。
同園の金澤泉主任保育士は「きょうの日を子どもたちはとても楽しみにしていた」と話した。
イチゴジャム作りでは、日本ジャム工業組合の井田雅夫事務局長を招き、同保育園で本格的な作り方を実演した。
鍋に入れたイチゴが煮詰まる様子を園児や保護者らが見学し、香りを嗅いだり味見して楽しんだ。
小諸市産業振興部農林課長兼農業委員会事務局長の佐藤工さん(54)は「子どもたちには、小諸のイチゴジャムの文化を触覚や嗅覚、味覚など五感で体験してもらえた」と話した。
◇ ◇
明治43年4月20日、長野県北佐久郡三岡村(現・小諸市)の塩川伊一郎氏が「苺ジャム」を明治天皇・皇后両陛下、皇太子同妃両殿下に献上したとの記録がある。
さらに塩川氏の技術が、日本のジャム産業の礎になったと考えられる。
このようなことから、日本ジャム工業組合では、4月20日を「ジャムの日」に制定している。