長和町と「樅の木福祉会」が協定を結ぶ!災害時等における要配慮者の緊急受入れ
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長和町と、町内に事業所がある社会福祉法人樅の木福祉会は、このほど「災害時等における要配慮者の緊急受け入れに関する協定」を結んだ。
町内で災害が発生した場合の、障がい者など要配慮者の受け入れに関する協定。
同法人が運営する障がい者支援施設などに、町が緊急受け入れの協力を要請するための必要事項を定めている。
要請の内容は、被災した住宅などの要配慮者の緊急受け入れや、町内指定避難施設に避難した要配慮者の二次的避難のための受け入れ。
同法人は、要請があった際は可能な範囲で承諾し、町は緊急受け入れに係る業務を行う。
同法人は神戸市に本部を置き、昭和40年から障がい者支援の事業を展開。
昭和52年、旧長門町に障がい者支援施設「山の子学園共同村」を開設した。
この施設は今年、町から無償貸与を受けた古町の用地に移転新築。
同時期に隣接して整備された町の古町コミュニティセンターと一体的な構造となっている。
コミュニティセンターは、同法人が指定管理者として運営。
山の子学園は24時間体制のため、災害時の円滑な避難体制確保が目的のひとつ。
これらのつながりがある中、町が今回の協定を持ちかけた。
町役場で開いた調印式には、羽田健一郎町長や、同法人の奈木野忍理事長、山の子学園共同村の村田伸造施設長らが出席。
羽田町長は「(同法人の施設を)福祉避難所として活用させていただけるということで、大変心強い。有事の際、町民の安心安全を守るため、連携を密にし、より一層住みよい町づくり実現のため、支援と協力をお願いしたい」。
奈木野理事長は「協定は、私たちが地域社会・共生社会の一翼を担いたいという考えを表せる一つの機会。設備やノウハウを災害時に提供できれば。また、障がいの有無に関わらず、誰もが安心して暮らすことができる地域共生社会に寄与していきたい」とあいさつした。