高齢者を対象とした初の「塩田スマホ教室」を開く! ★上田市の「塩田地域包括支援センター」が長野大学で
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上田市の塩田地域包括支援センターは、このほど「高齢者を対象とした」初の「塩田スマホ教室」を、同市下之郷の長野大学で開いた。
事前に申し込んだ69歳から85歳までの21人が参加。
同大社会福祉学部の片山優美子教授の1年生ゼミ生が、マンツーマンで、高齢者それぞれの「聞きたいこと」に応えた。
同市保野の塚原輝武哉(きんや)さん(85)は、メールを削除する方法などを教えてもらい「(削除したいメールを選んで)長押しすることを覚えた。帰ったらすぐにまたやってみるつもり。一人暮らしなので家ではしゃべる相手がいない、人と話をすると頭が活性化しますね」と笑顔を見せた。
同市前山の小池純子さん(69)は、スーパーでオードブルをネット購入したいと「QRコードが掲載されたチラシ」を持参して通販サイトの新規会員登録をした。
試行を繰り返して登録が完了すると思わず手をたたき「家で何度かやってみたが、いつも途中で次に進めなくなって挫折していた。自分でできてすごくうれしい」。
アドバイスをした鉾立翼さんは「自分はスマホを何気なく使っているが、小池さんの立場になって考えると何が難しいのかが初めて分かった。こんなに喜んでもらえて、こちらもすごくうれしい」と話した。
この教室は2回シリーズで次回は、17日に開く。
塩田地域包括支援センターの生活支援コーディネーター、矢嶋宏(54)さんは「これからはどんどん情報化が進む。医療機関の予約や弁当の注文など生活を自分で組み立て、自宅で自立して生活するために高齢者こそスマホを活用してほしい」と力を込める。