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信州上田繭クラブ「繭友」★「蚕都上田」の伝統を次世代に!

テーマ:上田市ニュース

 信州上田繭クラブ「繭友」は「蚕都上田」の伝統を次世代に引き継がねばならない―という熱い思いを胸に活動する。

 上田産の絹の糸で上田紬を制作しようと始動した「蚕飼姫(こがいひめ)プロジェクト」の参加者が2015年に結成。
 信州大学繊維学部の農場で養蚕に取り組むほか、小学校への出前授業や市民対象のワークショップなどで蚕種や養蚕の歴史を伝えている。

 昨年は春に6万頭、秋に2万頭を飼育、上田紬組合に繭を提供した。
 給桑や除沙、上蔟などの作業を重ねてようやく繭を収穫することができる。
 会員は「黒い芥子粒ほどの大きさの蚕がぐんぐん成長するのを見るとワクワクする。感動的ですよ」とうなずき合う。

 小学校では繭から糸を繰り出して糸枠に巻き取る「座繰り」や煮たくず繭を木枠に引き伸ばして「角真綿」を作る体験が人気だ。

 同市古里の堀美砂子代表(74)は、最初は蚕を気味悪がっていた子どもが桑を与えて世話をするうちに、手のひらに載せて愛おしむようになる場面に何度も出合ってきたといい「子どもたちは命の大切さを学んでいる。上田を支えた産業を知って、故郷に誇りを持ってほしい」と期待する。

 現在の会員は上田地域の女性13人で、長和町長久保の大澤伴子さん(64)は「繭糸の輝きは宝石のよう」と魅力を語る。

 上田市御所の市川洋子さん(71)は「上田の種紙はフランスの博物館にも飾られている。蚕都の記憶を残すためには是非とも上田に拠点が必要だ」と話す。