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上田市の社会福祉法人まるこ福祉会が「大地震発生」を想定した「避難訓練」を行う!

テーマ:上田市ニュース

【屋外の駐車場に避難する参加者】
【活動報告をする小山さん】
【体験を語る近藤さん】
【炊き出し】

 上田市長瀬の社会福祉法人まるこ福祉会(栁澤正敏理事長)は、このほど「大地震発生を想定した避難訓練」を行った。

 1995年1月17日に発生し甚大な被害をもたらした「阪神・淡路大震災」の教訓に学ぼうと、12年前から毎年この時期に行っている。
同法人が運営する障がい福祉サービス事業所の利用者や地域住民ら約150人が参加した。

 「大きな地震が発生して建物が倒壊する恐れがある」との想定で、参加者全員が屋外の駐車場まで避難。
 市丸子地区赤十字奉仕団や同法人のボランティア団体などが災害救助用炊飯袋を使った「ご飯や豚汁などの炊き出し」を行った。

 訓練前には、1月1日に発生した「能登半島地震」や29年前の「阪神・淡路大震災」で、被災した人が体験談を披露。

 能登半島地震の発生時に家族旅行で石川県小松市のホテルにいた同法人職員の下村みゆきさんは「立っていられないほどの揺れで、大丈夫と言いながら孫の上に覆い被さった。このまま死ぬのではないかと思い、目を閉じると意識が遠のくのを感じた」と緊迫の瞬間を語り「能登の映像をテレビで見ていると、とてつもなく苦しくなったり急に不安で恐くなったりする。申し訳ない気持ちになることもある。被災された皆さまが1日も早く安心して生活できる環境になるよう願っています」と話した。

 続いて、輪島市の障がい者施設の依頼に応じて8日、寝具や飲料水などの救援物資を市内の2団体とともに3トントラック2台で運んだ職員の小山厚志さんが活動報告。
 土砂崩れや路面が割れている道を引き返しながら進み、何とか到着したとし「現地の職員や住民の皆さんは(被災して)家がない状態で頑張っており、逆に勇気づけられて帰ってきました」と述べた。

 また、阪神・淡路大震災を大阪府高石市で体験した上田市中央3の近藤小枝子さん(85)は、当時からつけていた10年日記を紹介。
 「家は神戸から車で1時間くらいの場所で断水や停電はなかったが、タンスの上の石膏の置物が落ちて割れたり本棚の本がバラバラに散らかった。(火災が発生し)子どものころに体験した戦後の焼け野原と同じだと感じた」などと語った。