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上田市の上田右岸地域協議会が「水道事業広域化に関連した意見書」を市に提出! 現在、検討が進められている上田市から長野市まで。

テーマ:上田市ニュース

【上田右岸地域協議会からの意見書提出】

 上田市の上田右岸地域協議会(金井忠一会長)は、21日「水道事業広域化に関連した意見書」を市に提出した。
 広域化の範囲は現在、検討が進められている上田市から長野市まで。
 上田市役所で意見書手交式を行った。

 地域協議会は、市の附属機関で、同地域協議会は今年度から上田中央、上田西部、神科・豊殿の3協議会を1つに統合した組織。
9月と10月に水道広域化の検討の説明を受けたことから、意見書提出に至った。
 提出には、金井会長、柳澤幹夫副会長、宮下佐都子副会長、小林みゆき副会長が訪れた。

 金井会長は「上田市の水道は大正から始まり、全国的にも評価をされている染屋浄水場が協議会のエリアにあることから意見を申し上げたい。今回の件は慎重に対応していただきたい」と語り、土屋陽一市長に提出した。

★意見書の主な内容は
 ▽広域化が避けられなくても水道事業の重要性から公共が中心的役割を担うべきで、水道事業に関わる人材・ノウハウ不足を補うため、民間委託で範囲拡大するのは本末転倒。あらゆる事態に対応するための経験豊富な職員の存在が不可欠で、人材育成と確保に尽力してほしい
 ▽大事業であれば市民にさまざまな意見がある可能性があり、住民への説明会を複数回開き、分かりやすく示してほしい
 ▽さまざまなシミュレーションを示し、検討されている案の優位性を明らかにしてほしい
 ▽東御市や長和町、青木村も含め広域化の枠組みにするなど、上田地域の広域化の検討も必要
 ▽上田市民にメリットがあるのかどうかを充分に検証―など。

 土屋市長は「旧上田市の発足は、水道事業を進めるために市になった。染屋浄水場は来年で100年の節目、水道事業にはしっかりと取り組みたい。市民全体に説明を進めたい」と語った。