探究的な学びに力を入れる上田高校が「探究学習中間発表会」を行う!
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探究的な学びに力を入れる上田高校(宮下美和校長)は、11日を「探究の日」として、2年生314人による「探究学習中間発表会」を開いた。
発表会には、国際協力やビジネス、医療など各分野の専門家13人を「探究アドバイザー」として講師に迎えた。
同校は独自の「グローバルスタディ」の授業で、生徒がさまざまな社会事象に対し問題意識をもって調査、解決に向けて方策を練り上げる探究を行っている。
2年生全体で150テーマがあり、個人やグループで進めている。
各教室に集まった生徒に向けオンラインで宮下校長が開会式を行い、講師陣を紹介。
専門分野毎に分かれた教室で講師によるオープニングプレゼンテーションの後、生徒がプレゼンテーション。
各発表ブースに生徒が訪れるセッションや講師の前で発表する面談など行った。
セッションで3組の江原陽さんは「現代社会に自然をデザインするには」を発表。植物のカーテンの街並みを提案した。
訪れた生徒から「枯れたり虫が集まってきたりするデメリットはないですか」と問われ「どんな植物が適しているか探っていきたい」と議論を深めた。
現代音楽班に所属する5組の徳田琴音さんと3組の両角夕芽さんは「音楽で上田を活性化したい」と提案。
校内で実施したアンケート調査で、ライブハウスに行かない理由に「仕組みがわからない」が多かったことから、この日の放課後にライブハウスと同じ形式で校内ライブを開いて体験してもらうと発表した。
歴史やアートの探究アドバイザーでグロービス・コーポレート・エデュケーション(本社・東京)の清水ひなのさん(29)は「聞いている人を引きこむ構成でとても良い。ライブハウスに人を呼ぶことを目的にするのか、最初に思った上田を盛り上げたいという世界観を大事に、そこに向かう『私たちにできる第一歩』がライブとしたらどうだろう。例えばライブを商店街でやるとなると観点が広くなる」とアドバイス。
清水さんは同校卒業生で現代音楽班の先輩でもあるという話しになり生徒は親近感を持って相談していた。
5組の馬世金さんら4人のグループは「空き家問題の解決に向けて」を発表。
それぞれが住む上田や武石、小諸、立科地域で高齢者の一人暮らしや空き家が増えてきている実感から調査した。
「日本は全国で約850万戸、14%の空き家率で世界で2番目に多い。長野県は20%で全国で6番目、年々上昇している」とし、少子高齢化や過疎化のほか、解体費や売却時の税金などの費用面を要因に挙げた。それらの費用を抑えるため、空き家バンクの活用などを提案、まずは関心を持ってもらうこととした。
ビジネス・都市についての探究アドバイザーで長野大学企業情報学部長の森俊也さんは「良い報告でした。今後どんな情報発信や活用が考えられる」か生徒に質問。
「若い世代に向けて発信したい。学生は勉強に集中したいとかで図書館を利用する人が多いので、空き家を少し修復して勉強スペースにするとか、静かな空間を活用してできる」などと答えた。
「この空き家は勉強に適しているとか、空き家にも建物や空間に個性があることに着目したのはいい」と森さん。
「空き家の個性をタイプ毎にグループ分けして、最適な活用の仕方や目的を作ってあげると、空き家を活用しようという動きが生まれる。社会の問題解決の全体の道を示せるといい」とアドバイス。「最終的にどんな感じになるか楽しみ」と話した。
生徒は「とても参考になった。探究する新しい視点が増えた」と話していた。
2年生は今後、さらに探究を深めて「最終成果」を、2月頃に発表する。
この日、1年生は県内フィールドワークで、地域の16企業・団体を訪問し企業から示されたテーマに沿って発表も行った。



