東京都の公益財団法人「千曲寮」解散で「記念式典」を上田市で行う! ☆残余財産で長野県に2億円 青木村に5000万円を寄付
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公益財団法人・千曲寮(鷹野隆彦理事長)は 「法人解散の記念式典」を上田市の上田東急REIホテルで開いた。
残余財産で、長野県に2億円、青木村に5000万円の寄付を行った。
千曲寮は大正7年(1918年)に、信州の若者が東京での学びを支えるためにつくられた学生寮。
青木村出身で東急グループの礎を築いた五島慶太氏(1882~1959)の志から、千曲川流域地域の多くの有志による募金で、かつて上田藩の江戸屋敷があった千代田区の三番町に、64人収容の学生寮が誕生。
単なる居住でなく、家族のような寮生活が特色だった。
昭和40年代に三番町から三鷹市へ移転し、平成24年には公益財団法人の認定を受けた。
堅実な経営と改修投資を重ねてきたが、役員団の高齢化と後継者不足から「信濃寮」との合併も検討したものの、最終的に解散を決めた。
今年3月に閉寮、千曲寮の土地建物を売却した。
記念式典には、役員ら大勢の関係者が出席。
会場には、大正からの学生の様子などが撮影された写真パネルが並び、会報やさまざまな資料、入口にあった「千曲寮」の額も展示。
参加者は、懐かしい写真を見ながら、ここに自分が写っているなど指をさしながら、思い出話に花が咲いていたが「この寮がなければ大学を卒業できなかったと思う。仕方ないがなくなるのは寂しいこと」などと話していた。
開式で鷹野理事長は解散の経緯を話し「創立以来107年の長きにわたり、東京で学ぶ信州の若者たちを支えてきた。2000人の若者が千曲寮を拠点に青春を送り巣立った。私自身も学生時代、千曲寮は単なる住まいでなく、ふるさとに守られている安心感を与えてくれた。我々は五島慶太翁と先輩たちの精神を引き継いできたと自負している。千曲寮は姿を消すが、その精神をどう次の世代に手渡すか模索した。信州出身の若者たちを育成する基金として活用するため、長野県に2億円、青木村に5000万円を寄付し、私たちの理念が新たな形で若者の背中をそっと押す力になることを願っている」とあいさつ。
寄付で目録贈呈を鷹野理事長から阿部守一県知事、北村政夫青木村長に行い、阿部知事と北村村長から感謝状が贈られた。
阿部知事は「大変多額の寄付をいただき心から感謝を申し上げます。皆さまの思い、先人たちの志を、しっかり受け継ぎ活用させてもいます」。北村村長は「村にとって多額の寄付をいただき、皆さまの気持ちを、次代を担う子どもに活用させていただく」とそれぞれ礼を述べた。



