上田市ことぶき大学大学院が「研究発表会」を開く!卒業を控えた2年生が研究の成果を発表。
テーマ:上田市ニュース



上田市ことぶき大学大学院はこのほど、市中央公民館で研究発表会を開き、卒業を控えた2年生9人が研究の成果を発表した。
文系の内藤智彦さん(76)=同市中央2=は「方丈記」の作者、鴨長明と「徒然草」を著した兼好法師の無常観の違いについて考察。
「この世に永遠なものなどないという鴨長明に対して、兼好法師はだからこそ素晴らしいと考えた。それは2人の生い立ちや経歴、時代背景の違いが影響しているのでは。現在は長寿化に伴って、生と死の境界があいまいになっているが、昨日と同じ今日を生きる幸せを思わずにはいられない」と述べた。
「SDGsについて自分でできること」をテーマに発表した文系の満木澄子さん(73)=東御市田中=は、エコバック使用や支払いをオンライン上で済ませるなど、日常生活の中でできる取り組みを示した「国連のアクション・ガイド」などについて調べた。
「SDGsの達成すべき目標は私たち普通に暮らしている人々に今一度身の回りを見渡して改善を求めるもの。いま私たちが取り組んでいる課題が期限である2030年にどう解決されたかを知りたいと思う」と述べた。
発表後に「生まれて初めて論文に取り組み、情報を集めて悩みながら完成させた。いまは達成感でいっぱいです」と話していた。
同大学院では各分野の第一人者を講師に迎えて2年間学び、各自がテーマを選び研究した成果を発表する。
★ほかの研究テーマは次の通り。
【文系】
▽武石地域子檀嶺神社の御柱祭
▽幕末情報の中の赤松小三郎~信州上田藩士、兵学者・政治思想家~
▽赤松小三郎顕彰会について
【自然系】
▽「ジオパーク」から学ぶ地球と災害
▽源氏川流域を視る
▽暮らしと古墳