上田市が「下水汚泥の活用」で処理委託費など令和3年度比で65%増加! ☆<上田市議会9月定例会・一般質問>2026
テーマ:上田市ニュース

9月上田市議会定例会は7日、8議員が一般質問を行った。
◆福澤賢治議員は、児童生徒のさまざまな安全対策の中で、交通事故の危険箇所、通学路、スクールゾーン、不審者の声掛け事案、こどもを守る安心の家、危険な交差点、熱中症対策のクールスポットなどをデータベース化し、子ども安心安全マップを作成する提案で質問。
◇酒井秀樹教育長は「子どもを取り巻く危険情報を分かりやすく共有しようとするもので、一つの有効な手法。子どもたちが自分自身で危険箇所を確認し、考える学習活動を行っている。近年は、児童生徒がタブレット端末を活用し、危険箇所や避難場所の情報を共有する事例も見られる。子どもたちの安全安心の効果的な仕組みについて研究したい」と答弁した。
◆武田紗知議員は、クマの出没に対して保育園などや小中学校でリスクが高い施設の認識や安全対策のためハード対策、目撃情報に対する行動マニュアルなどについて質問。
◇池田清純教育次長は「人の生活圏におけるクマの目撃情報の件数が増えており、安全対策の重要性が高まっている。出没リスクの高い施設は、特に塩尻地域、豊殿地域、真田地域などでは目撃情報が他の地域より多く寄せられており、6つの小学校、2つの中学校および保育園、幼稚園が設置されており、より高い注意が必要だと考えるが、クマは広範囲に移動することもあり、市内全ての施設で一定の警戒が求められる。クマを施設内に進入させない対策も重要だが、多くの学校では敷地をフェンスで囲うことは行ってない。クマを発見した場合には速やかに児童生徒を校舎に避難させる体制づくりを進めている。保育所等は日頃から安全確保のため、フェンスの設置や施錠などの基本的な安全対策を行っており、クマ目撃情報が多い施設では必要に応じてフェンスの補強などの対策を実施している。学校でのクマ出没時のフローチャートや対応マニュアルの整備を進めている」。
◆塩入友広議員は、市が管理する道路に自治会からの舗装補修要望について、市から前向きな回答を得ることが困難なことがあると事例を述べ、自治会からの要望件数、採択された件数、優先順位を理由に見送りになった件数、見送って緊急工事になった事例があるかどうか、優先順位を客観的に判断する基準などについて質問。
◇皆瀬聖都市建設部長は「令和5年度から7年度の直近3年度の合計で要望件数は、市道1061件、農道78件。採択したものは市道363件、農道35件。優先順位を理由として当該年度の対応を見送った市道658件、農道35件。対応を見送った後、緊急工事に至った事例はない。優先順位は、利用頻度や路面の損傷状況などできる限り客観的な視点で評価することは重要。一方で、道路ごとに周辺環境が異なるため現地確認の結果を踏まえて総合的に判断している。より分かりやすい評価方法について研究する」。
◆西沢逸郎議員は、8月9日の県知事選挙、県議補欠選挙で市選管が実施したアンケート調査について質問。
◇滝沢正美選挙管理委員長は「投票終了時刻を午後8時から7時に繰り上げた場合の影響を把握するため、投票日当日の午後7時以降に投票した人を対象に実施。(対象者は)958人で投票者全体の1・95%。このうち812人にアンケート用紙を配布し271人から回答があった。投票日当日の午後7時以前や期日前投票が可能な人は回答者の95・2%。いずれも困難な人は3・7%で投票者全体では1・04%、主な理由は仕事によるもの。他の自治体の事例などを参考にして総合的に検討していきたい」。
◆中村知義議員は、持続可能な下水道経営と下水汚泥の活用について質問。
◇宮島裕一上下水道局長は「市が管理する7つの処理場と3つのポンプ場のうち、50年を超えている施設は上田終末処理場のみ。管路施設は総延長約940㎞を管理しており、このうち50年以上経過しているのは約25㎞で老朽化率は2・7%。更新費用は処理場、ポンプ場、管路施設を合わせて今後30年間で約540億円と見込んでいる。下水汚泥は今年度はセメントの原料として上田終末処理場では焼却灰を、南部終末処理場と丸子浄化センターでは脱水汚泥を再利用。別所、西内、真田、菅平の浄化センターでは脱水汚泥を肥料の原料として再資源化している。令和7年度の処理費用は焼却灰が約130トンで処理委託費が約350万円、運搬費が約150万円。脱水汚泥は約5700トンで処理委託費が約1億1800万円、運搬費が約5800万円。処理委託費と運搬費は令和3年度と比較して65%増加している」。
◆松山賢太郎議員は、水と空気を守る新たな仕組みづくりについて質問。
◇西澤透環境部長は「複合的な臭気の強さを数値化した臭気指数による規制基準の検討を進めている。主要河川等で定期的な水質検査を実施しており、市民の皆さまから異常な色や臭気などの通報があった場合には現地確認を行い必要に応じて水質検査を実施している。現状では基準の定めがない生活水路における水質保全を目的とした市独自の基準の制定についても作業を進めている」。
◆宮下省二議員は、神社の境内などに設置されている忠魂碑について質問。
◇長田泰幸福祉部長は「10年ほど前に実施した民間建立戦没者慰霊碑の状況調査で25基を確認したが、把握できていない碑も複数あるととらえている。土地の所有者や地域の遺族会により管理されている。慰霊碑の維持管理に対する経費について市単独の補助制度は現状設けておらず、今後についても同様と考える」。
◆矢島昭徳議員は、令和8年熊本地震の被災地支援に市職員を派遣し、その経験を上田市の防災対策、受援体制にどのようにつなげるのか、派遣先で大きな役割を果たしていたトイレカーの導入について質問。
◇小野沢和也総務部長は「被災時にはインフラ等の復旧、膨大な数の行政事務手続きが必要で、外部からの援助の受入れが不可欠。援助を迅速に受け入れる受援のため、活動の場所、資機材、運営体制を明確にしておくことが重要だと再認識した。受援本部の設置場所や支援者の待機・休憩場所の確保、受け入れ環境を整備することも重要。教訓は大小さまざまあるが、現行のマニュアルや計画で不足がないか再度確認し、より実効性のある体制の整備を進める。トイレカーが被災地の衛生環境の維持に大きな役割を果たしている状況を確認したことから、自らの備えだけでなく、他の自治体の支援を視野に入れた資機材の重要性を認識した。導入の必要性や運用方法について調査・研究したい」。



